YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

役職定年、定年後再雇用で仕事ができなくなっていく原因

ひとつは、今までと違うことを要求され、それに対応できないことです。

役職がある場合、なくても上の立場であればあるほど、一般的、全体的な仕事、情報を流通させる仕事、できるだけたくさんの情報をインプットし、まとめ、総合的に判断する仕事をしています。そしてリーダーシップを発揮することが求められます。

役職定年後、定年後再雇用になると、これと正反対のことが求められます。

具体的、部分的な仕事、情報を生産する仕事、調査して情報を作り出す仕事、与えられたことを遂行する仕事です。

立場が上であればあるほどギャップの対応が難しくなり、仕事ができなくなります。


もうひとつの原因は、情報が遮断されることです。

役職がなくなる、正社員ではなくなる、ということから、
メーリングリストから外される(特に直接担当していないプロジェクトから)
・会議に呼ばれなくなる
・出席していない会議で自分に関連した物事が決められる

となり、いままでできていた仕事ができなくなります。


そして、仕事ができなくなるとその原因は個人のせいにされるかもしれません。
・やる気がないから仕事ができない
・歳を取ったから仕事ができない
・もともと能力がないから仕事ができない

本人は思い当たる点があるので、自分のせいにしてしまうかもしれません。
・給料が半分以下になり、もう少しでリタイアだから確かにあまりやる気がない
・確かに歳を取ったし体力も落ちた
・もしかしたらもともと能力がないのかもしれない

さらに派生的な問題が起こるかもしれません。
・仕事ができないと周りの目が変わる、自分も落ち込む、
・周りの同僚が今まで通りの活躍を期待している場合はギャップがある
・できなくなったのは年齢のせいだと自分で思い込み、周りからも見られる
・落ち込めば気分が暗くなってさらに仕事ができなくなり、負のスパイラルに陥る
・そしてメンタルがやられてしまう

仕事ができなくなるのは仕方がないですが、メンタルはやられないようにしたいものです。
仕事ができなくなって当たり前と認識し、逆風のなかでできるだけのことをしよう、と前向きに努力したほうがいいでしょう。