会社で若い世代(40代,50代)を見ていると、上下関係を重要視していると思います。
特に上との関係を重視していて、できる限り上を尊重しようとしています。
上との関係を良くすると物事がうまくいくので、これはいいことです。
問題は下との関係です。
下に対してはへりくだり、媚びを売ることが苦手だと思います。
下からうまく情報を引き出したり、おだてて仕事をさせることができません。
だから命令をして情報を引き出し、命令をして仕事をさせることになります。
仕事をしない者、できない者に対しては、強い口調で、問い詰めて、つまり脅して仕事をさせようとします。
上下関係を重要視しており、それが当たり前と考えているのでしょう。
調べてみると、彼らは団塊ジュニア世代に分類されるようです。
メンタル強めな団塊ジュニア世代 上手に付き合うには(日経xwoman)
上下関係を重要視するのは、団塊の世代である親の影響があるのかもしれません。
こういう人が55歳で役職定年になり、60歳で定年になって下にランク付けされるとショックが大きいと思います。
その状態で年金を繰り下げて70歳まで働けるでしょうか。
親の団塊の世代同様、60歳から再雇用で働くことに耐えられないかもしれません。
団塊の世代は60歳から年金を一部もらっていたし、たっぷりの企業年金があったので、リタイアもでき、道楽で起業することもできました。
団塊ジュニア世代はもうそれはできません。
この日経の記事は、タイトルは「メンタル強め」なのに、うつ病が多いとも書いていて矛盾しています。
よく読むと、メンタルが強いという証拠は何もなく、不遇に慣れているだけであり、とにかく頑張る、仕事を抱え込む、という特徴があるようです。
がまん強いけれども限界を超えると一気におかしくなって立ち上がれないということでしょうか。
あと10年もすると、55歳から65歳までの会社員の心の問題が深刻な社会問題になってくるかもしれません。