サライに大江英樹氏の最新刊の書評が掲載されています。
「定年の常識」にダマされない、定年前、しなくていい5つのこと(サライ.jp)
Amazonはこちらです。
定年前、しなくていい5つのこと 「定年の常識」にダマされるな!
自分の成功体験を一般論として普通の人にアドバイスしている本です。
タイトルにある「定年前、しなくていい5つのこと」とは、
・お金の心配、する必要はナシ!
・サラリーマン脳は捨てよう!
・夫婦で旅行なんて行かなくてもいい
・地域コミュニティとは付き合わなくてもいい!
・趣味がなくても一向に平気!
ですが、これらは現在定年前後の普通の人には当てはまらないと思います。
Amazonによると大江氏は1952年生まれの現在68歳で大手証券会社出身とのことです。
大江氏の定年のころは退職金も多く、年金も60歳から報酬比例部分がもらえていました。さらに大手証券会社なら年金額自体が多いはずで、それなら心配不要でしょう。
普通の人が老後で一番心配なのはお金ですから、まずどれくらいの年金と貯金があって、支出をどれくらいに抑えなければならないかを計算する必要があります。それをやることで心配がなくなるか、小さくなります。
「サラリーマン脳は捨てよう!」というのは再雇用で働くなということですが、今の普通の定年世代には当てはまりません。60歳になったら年金ゼロの状態で全員起業しろということでしょうか。
夫婦で旅行に行かなくても夫婦の関係改善は重要です。豪華旅行への招待はその有力な手段のひとつではないでしょうか。
地域コミュニティと付き合わなかったらもしもの時はどうするのでしょう。
趣味がなかったら何をするのでしょう。起業して働くこと以外の選択肢はないのでしょうか。
団塊の世代くらいの先輩からの生き方のアドバイスはピンとこないし、時代も違うし現実的でないと感じます。自分たちの世代の生き方は同じ世代の人からのアドバイスを探したほうがいいと思います。