YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

e-Taxで税金が安くなる(かもしれない)メリット

e-Taxで確定申告(還付申告)をすると、
・混んでいる税務署に行かなくていい
・1月末に申告が終わり、2月中旬に還付金が振り込まれる
というメリットがありますが、
実はそれ以外に、税金が安くなる(かもしれない)メリットもあります。


まず、所得税額を正しく計算してくれます。
自分で計算すると間違って過少申告する可能性があり、これを防いでくれます。
それだけでなく、過大申告の可能性もあるので、これも防いでくれます。

過去に株式の譲渡所得を総合課税で申告したら自動で他の税額のマイナス分と相殺してくれ、税金が安くなりました。
手書きで申告したらこうはならなかったと思います。

また、どうすれば税金がお得か教えてくれます。
もちろん「こうした方が税金を減らせますよ」とは決して教えてくれません。
メッセージが表示されるので、それをうまく読み取って申告方法を変えることで、税金を最小化できます。

「株式の損益通算をすると、総合課税で申告することになり、住民税も同じです」
⇒だから住民税を申告分離課税にして節税するためには別途区役所への住民税の申告が必要で、そうしないと住民税が安くならない(昨年度までの話)

「控除される税額は〇万円です」(総合課税で所得を合算したため控除額が減る)
⇒だから分離課税で申告する方がいい


金額は数万円ほどになることがあるので、IT環境を整えて、頑張って表示される文章を読みこなし、丸一日くらいをかける価値は十分にあると思います。

 

「リタイア後も社会との接点を持ち続けることが重要です」を疑う

「リタイア後も社会との接点を持ち続けることが重要」かどうかをネットで調べてみると、真逆の2種類の意見があることが分かります。


リタイア後に社会的つながりを保つにはどうしたらいいか(リクルート)
【東大講師による提案】
「地域社会から孤立せず、幸せと健康を保って老いるにはどうしたらよいのか。」という課題に対しては、「地域で働くこと」がよい


定年後の社会との接点の確保(マイベストプロ)
【50代で独立した行政書士の意見】
社会との接点=居場所を持つということ
多くの異なる居場所を持つことは、それぞれの分野でしか味わえない、知ることが出来ないような貴重な経験や、出会うことのなかったような人脈を見出せます。
居場所を持つことは、生きる意義というよりも心身の健康の為でもあり、社会との接点を持つことで好奇心や関心、注意力を維持・拡大させることが出来ます。


65歳定年後も輝く人とダメになる人の致命的差(東洋経済ONLINE)
【FPの意見】
定年後も働くことで生きがいを持つことができ、健康になって、お金の余裕ができる。
仕事は、社会との接点ややりがいへとつながっていく。


FIRE卒業? 早期リタイアを中断した人が求める「働きがい」や「人とのつながり」の価値(フィデリティ投信)
【40代?のFPの意見】
仕事で得られる人とのつながりや働きがいは、お金には変えられない大きな財産でもある

 

リタイア生活に社会との関わりは必要なのか(Saunterer Reports)
【リタイアした50代の意見】
わたしにはこの「社会との接点を持ちたい」という気持ちがわかりません。
もともと独りでいることを好んで生活してきたこともあり、むしろそれほど親しくもない人々と接することがストレスだったりするので、社会との接点がなくなって快適なのです。こういう性格がリタイア向きだったのかもしれません。


アーリーリタイア者からみた”勘弁してほしい3つの言葉”(50代からの東京アーリーリタイア生活)
【50代でリタイアした人の意見】
仕事をしていたころ「社会と接点を持っている!」という感覚を持ったことがありません。
仕事以外の平日夜や週末も、趣味のスポーツで人と交流がありましたし、株や不動産投資でなにかと情報収集をします。投資活動を通じて社会貢献の一部にもなっていると感じます。
リタイアすることで「社会との接点がなくなる」というのはよく理解できない言葉です。

 

アーリー・リタイアすると社会との接点がなくなる?(米国株投資実践日記)
【50代でリタイアした人の意見】
社会との接点が絶えてしまうのは、会社以外の人間と交流をしてこなかったことや、仕事以外に関心がないことなど「自分」に理由があると考えます。


セミリタイア生活と社会の接点(いけるか!?40代後半からのセミリタイア生活)
【40代でセミリタイアした人による分析】
投資をすることで「社会」との繋がりを確認している
世の中の動きを見に行くことで、「社会に参加している感」が得られる


セミリタイアすると社会との接点が無くなる?(キムのセミリタイア日記)
【30代でセミリタイアした人の意見】
別に働くことだけが、社会との接点ではなくね?
社会全体の空気感、トレンド、常識とかは別に働いていなくても、全然把握できます。
実際セミリタイアして働いていないことで、社会から浮世離れしてしまい、人と感覚や話題、常識が合わずにギャップを感じることはありません。


つまり、
老年社会科学の研究者、フリーでバリバリ仕事をしているFPなどの意見は、

・働くことで孤立せず、幸せと健康を保てる
・働くことで経験、人脈、生きる意義、心身の健康を得られる

であり、働くことでいろいろな問題を解決できる、という考え方です。

一方、アーリーリタイアした人の意見は、

・働くことだけではなく、投資や趣味も社会との接点である
・仕事が「社会との接点」とは思わない人もいる
・ひとりが好き、むしろ社会との接点がなくなって快適、という性格の人もいる

であり、働かなくても問題なくやっていける、むしろ働かないほうが快適、という考え方です。


リタイア後も社会との接点を持ち続けることが重要かどうかは、自分が上の2つのどちらに当てはまるかを考えればいいと思います。

仕事を生きがいと考える人であれば、アルバイトでも、ボランティアでも、地域の役員でも、やることを頑張って探してそれに打ち込めばいいでしょう。

一方、仕事をしたくない、働きたくないなら、働かないほうがよく、孤立、幸せ、健康などの問題は働くこと以外の方法で解決すればいいのです。

 

「社会との接点」とは何か

高齢者や老後について調べていると「社会との接点」という言葉が出てきます。

例えば、

「定年退職後、社会との接点がなくなり、精神的なフレイルから身体的なフレイルに陥ることがよくあります。だから短時間の仕事をすることで社会との接点を保つようにしましょう。」

というような文章で使われます。

「社会との接点」を検索すると、

1.大学生への就職のアドバイスの中で、社会との接点を持つことが大事だと説き、例としてインターンなどを通じて早めに会社に関わることを挙げている。

2.出産した女性に対して、仕事にフルに復帰することが再び社会との接点を持つことだとしている。

つまり、働くこと、稼ぐこと、職場で人間関係を構築すること、仕事で活躍すること、が社会との接点ということになっているようです。


でもこれだと専業主婦やリタイア高齢者は社会との接点がないということになってしまいます。
仕事以外にも地域とか、小さなグループとか、今ならネットだけのつながりも社会の接点と言えるのではないでしょうか。


そういう疑問を持っている人は少なくないようです。

狭くなりすぎた「社会との接点」:社会とのつながり、どこに感じる?(関屋裕希 公式サイト)

「働く」ことが社会の接点であるがゆえに、子育てのために仕事を辞めたり、定年退職後に孤独を感じたり、自分の価値がなくなったように感じて、メンタルヘルス不調になるケースもある。
そこで疑問が浮かんだ。
産んで育てることって、本来は「ヒトの社会」につながっているはずではないか。
お母さんたちは、子育てをしていて、孤独を感じるのではなく、「社会とのつながり」をむしろ 感じられるのが自然じゃないのか。
なぜ今そうなっていないのか。
私たちの社会との接点や社会的承認の「社会」って随分と、「働くこと」や会社組織に狭められてしまっているのかもしれない。

Yahoo!知恵袋にも同じ疑問があります。

社会との接点を持ちたいからずっと働きたいという人がいるのですが、会社を辞めると社会との接点がなくなるのですか?


つまり、
・「社会との接点」という言葉は、一般的に会社で働くこととして使われている
・学生、子育て主婦、リタイア高齢者は働いていないので社会との接点がないことになる
・「社会との接点」に明確な定義はなく、本来はもっと広い意味があるのではないか、と問題提起されている。

ということでしょうか。かなり意味があいまいな言葉のようです。

 

定年後は暇なのか暇でないのか、お金が心配なのか心配ないのか、どっち?

「定年は意外と楽しい」 脱・カイシャが促すひとり消費(日本経済新聞)

だいたいこんな内容です。

・現役中はリタイア後のお金や退屈の不安を持つが、実際にリタイアしてみると自由な消費を謳歌できる場合が多い
・会社への帰属意識が「団塊の世代」より若い世代は変わってきている
・「ぬれ落ち葉」は今は死語になっている
・日本は「超・個人主義」に変わっているかもしれない
・50代から年齢が下がるにつれて、ひとりの時間、趣味、遊びを求める傾向が強まっている
団塊ジュニアは今年に全員が50歳を迎える
・彼らは会社と距離を置き、個人として消費を動かす


日経はこれまで、お金と退屈の不安を煽り、人生100年時代に備えるためには働き続けて毎月数万円(低時給)の収入を得るべきだ、と主張してきました。
それなのに、この記事はリタイアしてたくさん消費すべきだとしています。
どっちが正しいのでしょうか。

おそらく両方とも正しいのでしょう。
労働力が欲しい経営者に受ける記事を書くときは「生涯現役でもっと働こう」、
物を売りたい経営者に受ける記事を書くときは「もっと消費しよう」、
ということなのでしょう。

日経ばかりではないですが、記事を読む際は、記者のポジションをよく考えて読む必要がありそうです。

 

老後にお金を使い切る具体的な方法

こんな方法で少しずつ着実にステップアップしたらどうでしょう。


ステップ1:せこい節約をやめる

1.水道光熱費を節約しない
冷暖房を我慢して電気代を節約することをやめます。
寒いのにシャワーにして水道代、ガス代を節約することをやめます。
夫婦二人しかいないからシャワーだけで済ませよう、そして前年より使用量が減った、もっと頑張ろうとなりがちです。これをやめます。

2.値引き、値段にこだわらない
値引きを待って買うのをやめます。
わざわざ安いスーパーに行って買うのをやめます。

3.ポイ活をやめる
数円、数十円のために頭を使い、工夫するのをやめます。

4.家電、備品、衣料品など、壊れるまで使う、擦り切れるまで使うのをやめる
調子が悪いけれども、まだ使えるから、まだ着られるから使おうとなりがちです。これをやめます。


ステップ2:生活レベルを上げる

5.食費を増やす
価格ではなく、質で買います。できるだけ高品質のものを買います。
例えば、値段の高い方から見て決める、「特選」「贅沢」などと書いてあるものを選ぶ、「国産」「北海道産〇〇100%使用」など産地を明記してあるものを選ぶ、といったやり方です。

6.高級な物、サービスにトライする
よりお金を使う習慣を身につけます。
値段の高いものにはいいものがあるので、そちらを選びます。
使ってみて、もしいいものだと思ったら普段使いにします。


ステップ3:便利なサービスにお金を使う

7.外食を増やす
健康には良くありませんが、出かけたときは外食する方が時間を節約できます。
そして妻が喜びます。

レストランが複数あって混んでいるときは高い店に入ることで時間を節約できます。
特に休日に外食すると混んでいることが多く、そういうときに値段の高い店はたいてい空いているのでそちらを選びます。

8.交通費
1か月前に申し込んでも新幹線のチケットが取れないことがあります。この場合、普通は時間をずらすか、こだまにするかですが、グリーン車なら取れる場合があるので、グリーン車にします。


ステップ4:お金を使う機会を積極的に自ら作る

9.旅行、グルメ
できるだけ遠くに、長期間、旅行をします。できれば海外がいいでしょう。

死ぬときに「あそこに行っておけばよかった」とならないよう、行きたいところに行きます。

同じく死ぬときに「あれを食べておけばよかった」とならないよう、食べたいものを食べ、行きたいレストランに行きます。

10.街歩き
節約術のひとつに、近くにある入場料無料の公園・図書館に家で作った弁当を持っていく、というのがあります。
しかしこれだと行動範囲が狭く、得られる情報が限られ、同じことの繰り返しで飽きてしまいます。

これをやめ、電車に乗って遠くに行きます。
有料の美術館・博物館に行き、併設のレストランに入ります。
行動範囲が広くなり、得られる情報、体験が増えます。

 

お金を使い切るためには、できるだけお金を使わない生活から、できるだけお金を使う生活に切り替える必要があります。

これは、今まで一生懸命、節約でやってきたことをやめ、180度方向転換することを意味します。

頑張ってきたことをやめる選択であり、今までの自分を否定することでもあります。

方向転換する、変わるのは難しいかもしれません。

自分が金の亡者でないのなら、生きる目的はお金以外であるはずだから、その目的を第一として、お金は残された時間で上手に使い切るべきでしょう。

 

老後にお金を有意義に使い切るために考えること

単に使い切るだけなら簡単です。家を買うとか、寄付をすればすぐになくなります。

そうではなく、せっかく頑張って稼いで貯めたのだから、自分のため、あるいは家族のために有意義に使いたいものです。お金を使うことは世の中のためにもなります。


まず、何に使うかを考える前に、何に使わないかを決めます。

1.大きなもの、目立つものは買わない

家、マンションは買いません。すでに自宅があれば必要ないからです。子供のために買うというのは悪影響を与えるので買いません。そもそもローンが組めないので買えないでしょう。

別荘は買いません。安い中古別荘がたくさん売られていますが、負動産となって子供に迷惑がかかるので買いません。貸別荘を探して借りましょう。

高級車は周りに目立ちすぎるので買いません。
車が趣味の人なら買っていいと思います。


2.消費のみに使い、リセールバリューで買わない

リセールバリューを前提にして、たいして欲しいわけではない輸入車、高級腕時計などを買うことはしません。それは値上がり狙いの投資であって消費ではありません。


3.希少価値、高額アートにはお金を使わない

高級品の値段が高い理由には、希少価値、アート的要素があります。

食べ物は高品質のものは買いますが、希少なものは買いません。
高級グルメで値段が高くなってくると、店の雰囲気、料理の見せ方、演出など、食べ物以外の要素が多くなってきます。そういうものはいりません。

ただ、アートを楽しむために買うならいいでしょう。

絵画などの作品を買うことは、それが好きならいいのですが、値上がり狙いで大して欲しくない高額のものは買いません。


4.お金を使うこと自体を目的にしない

高級車を何回も買い替える、高級旅館をはしごする、などすればお金を使えます。それがやりたいことならいいですが、お金をたくさん使うためにやることはしません。


5.他人のために使わない

応援しているチーム、推しに使うことはしません。
単に自分が行きたい試合やコンサートに行くというのはいいと思いますが、余計にグッズを買うのは自分のためではありません。


こうやって買わない物を考えていくと、お金を使うことが結構難しくなります。

 

「定年後は働きたくない」について

50代男性が「定年後はもう働きたくない、ゆっくりしたい」と言っている、としばしば聞きます。

これは、「定年後は働きたくない、ゆっくりしたいのだが、お金の心配があり、いつまで働くべきだろうか」という悩みになっています。

その答えは、「どうぞご自由になさってください、お金がなければ働いて稼ぐか節約してください、どれくらい働き節約するかはご自分で情報を集めて計算してみてください」であり、これが結論だと思います。


これに違う話を回答に付け加える人もいます。

「働いた方が健康寿命を延ばせます」
「働いた方が社会とのつながりを保てます」
「働いた方が夫婦喧嘩が減ります」

でも働かなくても健康寿命を延ばせ、社会とのつながりを保て、夫婦が仲良くできる方法はあるので、これらは働く理由にはなりません。

「毎日やることがない、ダラダラとテレビばかり見てしまう、なら働くべきです」

もあります。これはちょっと話が古いです。今の50代はそんな人は少数派でしょう。


逆に、「定年後も全力で働くのが当たり前だ」と思っている人は、定年後は現役時代と同じように働けない、ということを知らないのだと思います。

・会社からの扱いが悪くなる
・誰もやりたがらない仕事しかない
・大変な仕事なのに報酬が少ない
・社会からも逆風が吹く、見た目や年齢で避けられる

それでも働きたいのかを考えてみるべきでしょう。


やはり結論は、
「どうぞご自由になさってください、お金がなければ働いて稼ぐか節約してください、どれぐらい働いて節約するかはご自分で情報を集めて計算してみてください」
です。

あとは「妻とよく話し合って決めてください」を付け加えるくらいです。