YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

インフレ時に低金利の住宅ローンの繰り上げ返済は損です

例えば10年で物価が3割上がるとします。
これは1年で2%上がるなら十分現実的な数字です。

お金の価値は10年後に1/1.3=0.77倍になるので、住宅ローンの負担も0.77倍に減ります。10年分返済した後なので、実際はもっと減っています。
10年後は3割上がった給料で返済をすることになり、負担は大幅に減ることになります。

普通は住宅ローン金利が2%よりずっと高く、毎月の返済額が大きく、特に返済の最初のうちは給料が上がる前なので負担が非常に大きいです。

しかし今は低金利政策により住宅ローン金利が1%未満であり、負担がかなり少なくなっています。
この状況では繰り上げ返済は損であり、すべきでありません。

これは常識だと思うのですが、ネットにはあまり情報がありません。


物価が上がる状況ではお金を物に変えることが合理的であり、めいっぱい借金をしてマンションを買うのがいいことになります。

ただし、中古マンションが物価とともに値上がりしていくこと、住宅ローン金利が高騰しない、という前提があります。

・デフレならお金を借りない、返す、家を買わない
・インフレならお金を借り、返さない、家を買う
・住宅ローン金利が低いならお金を借り、返さない、家を買う
・住宅ローン金利が高いならお金を借りない、返す、家を買わない

という原則があって、いままではデフレだったので住宅ローン金利を低くして綱引きをしていました。
これがインフレに変わり、それでも住宅ローン金利が低いままなら、借りるだけ借り、返さない方がいいことになります。

だから繰り上げ返済は今の状況では損だということになります。

 

「経済的自立」とは

「経済的自立」は辞書やWikipediaには載っていません。
調べてみると、3種類の意味があることがわかります。


一つ目は若者向けの「経済的自立」です。
自分で自分のお金の面倒を見て、親に依存しないことです。

アメリカの高校生が学ぶ「経済的に自立」する方法(東洋経済オンライン)

「経済的自立」とはそれほど難しいものではなく、「自分のお金の面倒を見るのは自分だけ」だと心得ることからすべては始まる


二つ目は女性向けの「経済的自立」です。
働いて、夫に依存しないことです。

経済的に自立したい!金銭面で相手に依存しない方法とは(みんなのマネ活)

生活費すべてを自分の収入でまかなうことができれば、経済的に自立しているといえるでしょう。


三つめはFIREを目指す人向けの「経済的自立」です。
投資の収益だけで生活ができるようにし、仕事・会社に依存しないことです。

経済的自立(FIRE)を手に入れるために必要な「5つの準備」とは?(THE GOLD ONLINE)

人に頼らず、自分で働かなくとも食べていける「経済的自立(FIRE)」は多くの人の憧れです。


一つ目と二つ目はほぼ同じで、本来はこういう意味だったのでしょう。
FIREムーブメントがあって、三つ目の意味が加わったのだと思います。


これ以外に、年金生活者向けの「経済的自立」もあると思います。
年金だけで生活ができれば、仕事・会社に依存しません。


それぞれ〇〇に依存しないと言っていますが、結局は別の何かに依存してしまっています。
若者や女性は雇用主に依存しています。
副業で稼ぐ場合でもクライアントに依存しています。
投資家が投資で稼ぐ場合は投資先に依存しています。
年金生活者は国に依存しています。


雇用主の状況が変わって給料が減れば、働きづらくなるかもしれなせん。
クライアントからの仕事がいつまでもあるとは限りません。
投資先が物価上昇率を4%上回る運用実績を安定的に出せるとは限りません。
年金は物価・賃金の上昇率から0.9%減らされることが決まっており、今後もっと減るかもしれません。


どのみち何かに依存せざるを得ないので、「経済的自立」とは確実な依存先を持つことである、と考えるべきではないでしょうか。

そしてさらに依存先を複数持ち、メインの依存先が怪しくなってきたときにすぐに切り替えられるようにできればさらに確実になります。これが理想です。

 

贅沢な暮らしとはどんなものか

贅沢とは、goo辞書によると、

1 必要な程度をこえて、物事に金銭や物などを使うこと。金銭や物などを惜しまないこと。また、そのさま。「贅沢を尽くす」「贅沢な暮らし」「布地を贅沢に使った服」「たまには贅沢したい」
2 限度や、ふさわしい程度をこえること。また、そのさま。「贅沢を言えばきりがない」「贅沢な望み」

つまり必要以上にお金を使うことです。
必要以上に使う理由は、その方がいいものが手に入るから、その方が楽しいから、ということでしょう。


贅沢かどうかは、それぞれの価値観によって違うという意見もあります。

贅沢な暮らしとは?富裕層の日常や必要な年収など(Real Media)

贅沢な暮らしの定義に明確なものはなく、人それぞれの価値観によるものです。


確かにそのとおりでしょうが、絶対的な基準もあると思います。
一般的に考える平均以上の生活、暮らし、お金の使い方でないと、贅沢とは言えないでしょう。


明らかにお金がなく、生活が苦しいのに贅沢な暮らしだと言う人もいます。

68歳、つつましくも贅沢な暮らし: 年金3万+α 、好きな場所で好きに生きる(なかはらけい子 著)

年金3万円68歳・八ヶ岳の一人暮らし「離れて暮らす夫とは独立採算制。薪や段ボールで調理も暖もとる、ひたすら倹約の日々」


これはどこが贅沢なのかわかりません。本人がそう言っているだけで、客観的には極貧、不便、過酷な生活にしか見えません。高齢者にこの環境はつらいと思います。


贅沢に興味がないと言う人もいます。

「贅沢な生活って何が楽しいの?」――年収1200万円、資産家の独身男性の疑問に注目集まる(キャリコネニュース)

男性は「贅沢な生活」に、みんなが憧れる気持ちが全くわからないという。飛行機のファーストクラスやホテルのスイートルーム、1食20万円の懐石や10万円のステーキ、50万円のオーダースーツなど、世間で「贅沢」と呼ばれることは一通り享受してみたが、
「ただそれだけのために100万単位で金を払うのはアホらしい」
「その気になれば年3~4回は無理なくやれるのだが、全くそんな気にならない」


この男性はお金の使い方をあまり知らないと思います。
彼のイメージする贅沢が豪華旅行、豪華料理、高価な物であり、それらには興味がないというだけです。
世間一般の贅沢をしても、それが自分が欲しくない、価値観に合わないものなら、その人にとっては贅沢ではないということでしょう。


まず、贅沢な暮らしの前提条件として、
・日常生活が快適でレベルが高い
・その生活を送るための定期的な収入あるいは貯蓄がある
・新しい物・サービスを積極的に試し、いいものは普段使いにする
があると思います。

そして高価な買い物、お金がかかるイベントがあり、
・それらが自分にとって欲しいもの、やりたいことである
・それらに対して、一般的に考えて平均以上のお金を自由に使える

ここまで達成できれば贅沢な暮らしをしていると言えるのではないでしょうか。

 

富裕層のライフスタイルとは

富裕層が大事にしている生活スタイルとは!?(Daily advertising co.,ltd)

・時間を大事にしている
 「タイムイズマネー」の精神を持っているため、無駄な時間を過ごすことがない

・自分へ投資をしている
 「経験」や「体験」によって得られるスキルや知識を重要視している
 人間関係を作るために、講演会へ足を運ぶなどして直接会う

・健康へ投資をしている
 無添加の食材を取り入れ健康的な食生活を送っている
 ジムの会員になって日常生活の中に運動を取り入れている
 朝の時間を活用している

・心を豊かにする体験を大事にしている
 富裕層が好む趣味 ゴルフ、美術、旅行、美術品収集、ワインコレクション

・支出を管理し、無駄なモノは買わない

・家族や仲間を大事にしている
 家族や仲間と過ごす時間や出来事を大切にしている
 子育ては、自分のことは自分で決めることが出来る大人に成長させる


富裕層と一般人の暮らし決定的な違いとは|衣食住別に紹介(STAGE)

食事
・食材にこだわり一般人は満足度にこだわる
・倹約目的での質素な食事はしない

住まい
・ステータスではなく、合理的に考えてあるいは投資のために住む家を選ぶ
・自らが理想とする住まいをこだわりをもって建設する

衣服
・見栄にお金をかけない
・目立つ格好はしない


富裕層はどんな生活をしている? 金銭感覚や人間関係など11の特徴(ZUU online)

2.1. 富裕層の生活の特徴1:ROI(費用対効果)を重視する
2.2. 富裕層の生活の特徴2:売却価格を意識する
2.3. 富裕層の生活の特徴3:消費の派手さはタイプによって異なる
2.4. 富裕層の生活の特徴4:「時間を買う」意識が強い
2.5. 富裕層の生活の特徴5:健康や見た目にお金をかける
3.1. 富裕層の生活の特徴6:初対面の人を信用しない
3.2. 富裕層の生活の特徴7:各分野で信頼できる専門家を見つけて任せる
3.3. 富裕層の生活の特徴8:富裕層コミュニティで交流する
4.1. 富裕層の生活の特徴9:子供の教育に熱心
4.2. 富裕層の生活の特徴10:子供の代や孫の代まで考えて資産を管理する
4.3. 富裕層の生活の特徴11:複数の家を所有する


これらの中で、
・富裕層コミュニティでの人間関係作りや交流は、事業家ではないので不要
・リセールバリューを意識して高級品、美術品を買うことは不要
・子供の教育は、子育てが終わっているので不要
・孫の代まで考えた資産管理は、資産を使い切るので不要
・複数の家は、借りればいいので不要
と考えると、余裕のある高齢者と富裕層との違いはあまりないような気がします。

余裕のある高齢者なら、庶民であっても、
・お金より時間を優先する
・お金をかけて健康的な食生活を送る
・お金をかけて健康を維持する
・旅行、グルメを自由に楽しむ
・その他自由にお金を使う
という生活ができているならもはや富裕層の生活を送っているようなものだと思います。
自由にお金を使うといっても、これまでの節約生活体験を生かせば、無駄遣いせず節度を持って使うことができるはずです。

多くの人は、すでに富裕層のような暮らしをしているのに、それに気づいていないだけかもしれません。

 

裕福な高齢者がお金を使わない3つの理由

高齢者が数千万円、1億円を超えて持っていてもお金を使わない、使えない、というネットの記事をよく見ます。

 

その理由は、主に3つあるようです。

1つ目は将来が不安だからです。

お金が必要になったときに備えたい、いざというときにお金がないと困る、あるからと使ってしまうと後悔するかもしれない、と思うからです。
70代、80代になっても将来が不安なんだそうです。

お金がかかると思われているものは、
・介護費用
・家の費用 リフォーム、修理
・保険外治療
です。

何歳まで生きるかわからないし、これらにいくらかかるかわからないから節約を続け、お金を使いません。
お金があればあるほど不安が小さくなるし、使って貯金が減ってしまうとその分不安が大きくなります。


2つ目は、お金を使おうと思わないからです。

生活レベルを上げる、新しい贅沢をする、海外旅行をする、というのは日常を変えることであり、エネルギーが必要です。
わざわざ面倒なことを始めなくても、今のままで十分で満足しているし、変える必要はありません。
せっかく貯めたお金を使わなくても残念だとは思わないし、余ったらそのまま妻や子供にあげればいい、となってお金を使わなくなります。


3つ目は、お金を持ち続けたい、できれば増やしたいと思うからです。

これはお金に執着している人です。
資産額イコール自分の価値だと思っている人なら、銀行口座の数字を見て、それを家族に相続させて満足して死ねるかもしれません。


不安でお金を使わないというのは、お金が足りなくなるリスクを過大に想定し、安心を求め過ぎています。これはいくつもの保険に入るのと同じです。
老後資金をほぼ使えずに死ぬ、早死にリスクを考えていないという問題もあります。
リスクは適正に想定するべきです。

また、今のままで十分幸せだから特にお金を使おうと思わない、というのは機会損失であり、もったいない生き方です。
これは意識を変えてもらうしかありません。

そして、お金に執着している人についてはどうしようもありません。


おそらく、お金を使わない理由は3つのいずれかではなく、3つの組み合わせなのだと思います。

高齢者がお金を使うようになるためには、まず高齢者の意識、生き方を変える必要があります。
その上で適正なリスクを想定し、余った分を計画的に使い切り人生を充実させる計画を立てなければなりません。

それは大変難しいことなので、裕福な高齢者がお金を使わないというのは今後も続くのでしょう。

 

老後資金を高級老人ホーム、保険外治療(自由診療)に使うのはばかばかしいと思う

高級老人ホームの広告をよく見ます。
富裕層向けなのでしょうが、高すぎます。
一生かかって貯めたお金をこれにつぎ込むのは、ばかばかしいと思います。
介護は安い方法を選び、余った分を家族に残すほうがましです。


そして、60歳を過ぎて死ぬ間際に保険外治療にお金を使うのもどうかと思います。
これは70代、80代となるほどその思いが強くなるはずです。


稼いだお金をどう使うかはその人の生き方であり、自由です。

自分なら60代、70代の元気な時に大半を使いたいと思います。
早いほどよく、早めに使ってもし使いすぎたと思ったらすこしスピードダウンすればいいのです。

最後まで残すのは最低限でいいと思います。

逆にお金があるから高級老人ホーム、保険外治療に使ってしまうのです。
そうならないようにするためにも、それまでの人生で使い果たしておくべきではないでしょうか。

老後資金の計算には妻の資産を加えるべきです

老後の生活設計をする際にまず必要なのは、将来想定される収入と支出、そして自分の資産額を把握することです。

65歳になれば収入と資産はほぼ確定します。
その内訳は、貯金、厚生年金、退職金、企業年金、年金保険、親の遺産、ですが、これに妻の資産を加えるべきです。

なぜなら妻の貯金が十分にあるなら、自分が早く死んだあと妻が困らないようにとお金を残す必要はないからです。

妻にはお金を残さず、年金を繰り下げる分のお金を65歳から70歳まであげれば、あとは妻自身の貯金と年金と遺族年金で十分生活できるはずです。

だから普段からそれとなく資産額を聞き出して、妻のために残す必要があるのかないのかを判断すべきでしょう。