将来、もし年金支給開始を65歳からさらに引き上げるとしたら、現在人々を苦しませている定年後再雇用の制度を見直すことが絶対に必要です。
例えば68歳に引き上げるなら、今のままだと再雇用を8年間続けることになり、不幸な人をさらに増やすことになります。
法律で定年を65歳にすれば再雇用は3年間になり、その3年間でうまく意識を変えて68歳でリタイアでき、みんな幸せになると思うのですが、45歳定年制などと言っている経営者たちが定年の引き上げを認めることはないでしょう。
役職定年の問題もあります。
役職定年になった元管理職を、55歳から65歳までどうやって新しい仕事を開発して活かすか、本格的に議論すべきかもしれません。
それが難しいなら役職定年を60歳に引き上げるべきかもしれません。
今後、政治がどうするのか注目したいと思います。
年金の支給開始をこれ以上遅くするなら、役職定年と定年後再雇用の問題に手を付けずには前に進めないはずです。
もし国も企業も何もせず現場に丸投げだと現場が壊れていくと思います。
ただでさえ低い、いわゆるエンゲージメントが急落して元に戻らないことになるでしょう。