定年後再雇用は、リタイアに向けていろいろな準備ができる期間として使えば非常にいい制度です。
この間に、これまで会社のために使っていたリソースを少しずつ減らして自分のために使うよう、気持ちを切り替えられます。
しかし、5年間というのは多くの人にとっては長すぎるのではないでしょうか。
3年ならどうでしょう。例えば1年ごとの目標を、
1年目 ⇒ 基本的に今までの延長
できるだけ有給休暇を消化する
残業をやめて勤務時間を減らす
すると仕事はそのままなので忙しくなる 効率を上げる
2年目 ⇒ 再雇用の働き方になじめるよう意識をかえる 派遣社員のイメージ
セミリタイアのような意識を持つ 仕事を考える時間を減らす
リタイアに向け、生活を充実させる
有給休暇を完全消化する
3年目 ⇒ 勤務日数を3日に減らし、リタイア生活を一部実践する
仕事はそのまま引き受ける、つまり3日に減らしても仕事は減らさない
なぜなら3年目にもなると仕事が自然に減っている
将来の仕事のための勉強、準備をやめることで時間を作る
などと明確にしていれば、何とか乗り切れ、3年間を有意義に過ごせるのではないでしょうか。
そして、国は法律で定年を62歳に引き上げるべきです。
62歳の定年後に再雇用を3年間頑張ります。
ちょうど我慢できなくなったときに65歳になり、年金をもらってリタイアできます。
もし再雇用が1年でいやになって63歳でやめたとしても、無収入の期間が2年だけなので、お金があるならリタイアできるし、なくても5年くらいパート・バイトで働けば取り戻せます。
2000年の法改正で年金支給開始を60歳から65歳に引き上げたのですが、
5年も遅らせたのはかなり無茶をしたと思います。
いまの60代前半の世代が最初の被害者になっていて、まさに今、みんなが歯を食いしばって耐えているところだと思います。
そういう現場の状況がまったくレポートされていないのが残念です。