YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

認知症患者は今後激減するかもしれません

「認知症が減少」のなぜ みえてきた教育水準との関係(日本経済新聞 2022/12/10)

認知症の減少はかなり前から言われていることのようです。

認知症の発症率、欧米で下がり始めた 科学者が考えた「なぜ」(The Asahi Shinbun Globe+ 2020/10/21)

・欧米では認知症の勢いが衰えつつある
・現在、患者数が増えているのは全人口に占める高齢者の数が増加しているから
・発症率に男女差はない 女性が認知症になりやすいのは長生きだから
・アジアや南米では下がっていない
・発症率を上げる因子には、喫煙、高血圧、コレステロールがある
・欧米ではそれらの対策が進んだことで発症率が下がった可能性がある
・発症率が低下したもう一つの理由は教育かもしれない


さらに前にも記事がありました。

高齢者の認知症、発症率が低下 欧米研究で相次ぐ(BBC 2016/11/24)

・米医学誌に掲載された研究で高齢者の認知症発症率が低下していることが示された
・教育水準の上昇が認知症予防に貢献している可能性がある
・教育が予防に役立っていることは長年推測されていた


欧米では発症率が低下しているのに、日本ではまだ増加傾向にあります。
その理由を分析した記事はなかなか見つからないのですが、5年前のこの記事がヒントになると思います。

先進国において認知症患者の割合が最も多いのは日本!認知症が”発症しやすい国”の特徴とは(みんなの介護 2017/12/15)

日本は全人口における認知症有病率が2.33%となり、OECD加盟国のうちで最多となりました。
これは2位のイタリア3位のドイツと比べても高い値であり、OECDの平均である1.48%と比べると大きな乖離がみられます。


日本、イタリア、ドイツと言えば第二次世界大戦の敗戦国です。
戦前、戦中、戦後の混乱の中で生まれ育った世代は十分な栄養を取れず、教育を受けられませんでした。そのことが認知症に影響したのかもしれません。

そうだとすると、その下の2020年定年世代は栄養と教育が急速に改善しており、かなり発症率が下がるはずです。

人数も少ないので、我々が85歳になる2045年くらいには認知症患者が激減するはずです。
そして高齢者施設がガラガラになる、介護スタッフが大量失業する、という今では想像もできないことが起こるかもしれません。

そうなれば心配がひとつなくなるのでぜひそうなって欲しいものです。