YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

医療リテラシーとは

自身を守り家族を守る医療リテラシー読本(松村 むつみ 著)

「ヘルスリテラシー」という言葉があり、その意味は、

医療や健康に関する情報を集め、健康維持や治療などの意思決定に活用できる力

です。そして「医療リテラシー」はそのうちの医療に関連した部分を指すので、

「医療に関する情報を集め、治療などの意思決定に活用できる力」

という意味になります。


この本の前書きの内容は、
・現在は医療情報をネットから入手しやすくなり、便利になった
・その反面、情報があふれることでどれを信じていいかわからず不安になっている
・昔は医療の情報が限られ、治療も医者に委ねる風潮が強かった
・今はインフォームド・コンセントが必要とされている
・そのためには、
 ・人間の体や医療についての基本的な知識
 ・治療の選択肢のメリットとデメリットを比較し、理解すること
 が必要である

インフォームド・コンセントとは、「自分の体で何が起こっているかについて、医療者から説明を聞いて理解し、診断や治療について同意する」ことです。

 

目次は、
序章 医療リテラシーを身につけたい理由
第1章 どうして医療情報は、わかりにくいのか?
第2章 「デマ」や「偏った情報」の特徴
第3章 自分を守り家族を守る医療情報リテラシー
第4章 「感染症放射線・がん」で具体的に学ぶ医療リテラシー
第5章 知っておきたい「病院のかかりかた、薬のもらい方」


特に気になった部分は、
・科学が進歩して医療の常識が変わっている
エビデンスにはレベルがあり、「専門家の意見」や「動物実験の結果」はレベルが低い
・医療にはリスクがつきものであり、過大に恐れるとメリットを享受できない
・偏った情報には特徴がある 100%の断定、権威付け、免疫力、天然、など
といったところです。


ひとつひとつが理解するのが難しい内容です。
Amazonのレビューでも「情報満載過ぎてどれを参考にするか分かりにくい。~教科書に近い本だと思った。」と書かれています。

医療リテラシーの話のベースに情報リテラシーがあるため、組み合わさって難しい話になっています。

医者はみんなものすごく勉強しており、患者がそのレベルに少しでも近づくためには相当頑張らなければならないということなのでしょう。


現役時代にずっと健康で医療について考えてこなかった人が、医療全体についての知識を深めその問題点についても一通り理解する、というレベルに達するのはかなり大変で時間がかかることであり、簡単ではありません。

しかし自分の健康のことなので、老人の新人である60代としては、今すぐ勉強を始めないといけないと思います。