YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

近藤誠医師が提唱する“がん放置理論”とは

近藤誠氏は、がんは治療せずに放置すべき、などと提唱している医師です。
知らなかったのですが、今年8月に亡くなっています。
おそらく医療の世界では結構大きなニュースだったのだと思います。
そのせいか彼の評価についての記事がたくさん見つかります。

 

「がん放置療法」の近藤誠さん死去 なぜ極論に走ったのか(毎日新聞)

「患者よ、がんと闘うな」などの著作で知られる近藤誠医師が8月13日、亡くなった。

近藤医師が著作で繰り返し訴えた主張とは、主に次のようなものだ。

・<がんもどき理論>がんには、本物のがんとがんもどきがある。本物のがんは見つかった時点で既に転移しており、治療しても治らない。一方のがんもどきは治療しなくても生命を奪わない。

・<がん放置療法>がんと診断されたら治療せず放置するのが一番。また、がん検診で見つかるがんはがんもどきなので、早期発見する意味はない。

・<抗がん剤は効かない>抗がん剤にはがんを治す力はなく、元々が毒なので、むしろ副作用のために寿命は縮む。抗がん剤の有効性を示す臨床試験結果は人為的操作で捏造(ねつぞう)されている。がん専門医や製薬会社、厚生労働省など関係者が構築する「がん治療ワールド」はその事実を隠蔽(いんぺい)している。

 

近藤氏はWikipediaでは「活動家」にされてしまっています。
近藤誠

近藤 誠は、日本の医師免許保有の反現代医療の活動家。


Wikipediaによると、1996年以降に出したこの3冊がベストセラーで有名のようです。
『患者よ、がんと闘うな』(1996年)
『がん放置療法のすすめ 患者150の証言』(2012年)
『医師に殺されない47の心得』(2012年)


「がん放置療法のすすめ」の帯には、「乳がんで全摘手術をすすめられたけど放置、22年経った今も元気です」と書かれています。
中にはそういう人もいるでしょう。
逆にがんを放置して進行してしまった人もたくさんいるわけで、それが“がん放置理論”が間違いであるという証拠になっていると思います。


近藤理論を放置してはいけない(日経メディカル)

近藤誠医師が提唱する“がん放置理論”を信じて、せっかく早期で発見できたがんを進行がんにしてしまう患者が後を絶たない。


問題は間違った本がたくさん出版され、売れていて、読んだ人が信じてしまっていることです。
言論、出版の自由があるから出すのは自由ですが、自費出版か、お金に困った出版社がやることであり、大手の出版社がやることではありません。

患者側としては、医師が書いたでたらめな本が大手出版社からたくさん出ていることを認識し、でたらめであることをを見抜く必要があると思います。