「自己肯定感」が出てくる前は「自己満足」しかありませんでした。
「自己満足」は「安易に自分に満足してはならない」という悪い意味で使われており、この言葉自体がメッセージになってしまっています。
それを打ち破ったのが「自己肯定感」です。
自己満足とは反対にこの言葉自体が「自分で自分に満足していいのだ」というメッセージになっています。
厳しい指導で成果を出していると言われている一部の教育者やコーチや経営者や人事関係者は困ってしまうと思います。
彼らの指導方法は、高い目標を設定し、怒りの感情を露わにして、相手に自分はどんなにレベルが低いかを認識させ、徹底的に否定し、向上心を植え付けて高いレベルに導くというやり方です。
その過程では、「こんなこともできないのか」「恥ずかしいとは思わないのか」「いままで何をやってきたんだ」といった言葉で自己否定させ、自己嫌悪に陥らせることもあるでしょう。
自己肯定感を高めることが当たり前になると、こうした指導法が使えなくなってしまいます。
でもこの流れは止められないと思います。
厳しい指導は、どんなに内容が正しくても否定されていくでしょう。