YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

週刊SPA!が「老人に食いつぶされる国」で世代間抗争を煽っています

 週刊SPA!の1月25日号に、
 「老人に食いつぶされる国 世代会計で1億円の差 超高齢化の危機」
 というタイトルの特集記事があります。
 若者と老人の世代間抗争を煽るような内容です。

 高齢者叩きのネタは、
 1. 高齢者の比率が増えている
 2. 社会保障費が増えている
 3. 65歳以上を支える現役世代の人数が減っている
 4. 将来、増税が見込まれる
 5. 60代以上は金融資産の6割を所有している
 6. 80代は若者より1億円以上得している(2003年のデータ)

 高齢者の実態(60代500人、70代以上500人(いずれも男性)のアンケート結果)は、
 1. 年収1000万以上が4割
 2. 課長以上が6割
 3. ほぼ持ち家住まい
 4. 退職金で老後資金クリア
 5. それでも「恵まれていない」

 これらは少子高齢化なのだから仕方のないものがほとんどです。
 少子高齢化になると老人を支える若者が減るので、どうしても将来世代に負担を強いることになります。

 また、高齢者は長期間蓄財できるので、資産があるのは当たり前です。
 高齢者の実態は、そういう時代だったので仕方のないことです。


 ちなみに、「世代会計で1億円」というのはかなりキャッチーでこの記事のタイトルにもなっているのですが、この計算方法は前提条件によって大きく変わるようで、内閣府のデータも最近は出ていません。

 世代会計(コトバンク)

内閣府は2005年度(平成17)時点で、生涯を通じた純負担額は60歳で約2460万円、0歳児は約3510万円、2006年度以降に生まれる将来世代は約1億0800万円に達すると試算している。~ただ世代会計の計算において、総受益額に公共サービスをどこまで含めるかなど、前提条件によって大きく数値が異なるのも事実である。


 その他の叩きのネタとして「シルバー民主主義」「老害化」があり、これでもかと叩いています。


 言いたいのは高齢者の福祉を削れということのようです。
 それならいずれすべて自分たちに返ってきます。

 何年かかけて法律を変えても、そのころには対象と考えていた人たちはこの世におらず、今度は自分たちが困ることになります。

 この記事はただ愚痴を言っているだけです。老人を羨み妬むより、無視して自分でどんどん稼げばいいと思うのですが。
 日本の若い世代の将来が心配になります。