日経ビジネスによる特集の第3回です。
欲しいのは「優秀な高齢者」だけ、定年を迎えられぬ社員も
だいたいこんな内容です。
「ある企業は再雇用社員がチャレンジできる環境を整えたが、再雇用社員のニーズは「家から遠くない勤務地で、今までと同じ仕事をしたい」であり、何か新しいことにチャレンジしよう、というモチベーションがなかなか湧かない。」
基本給は退職前と比較して6~7割程度に落ち込むが、評価体系は現役時と全く同じにしている。評価に応じて変動する4段階の基本給テーブルの仕組みとし、1ランク変わると年間50~60万円程度変わるほど差を付けている。
ボーナスなしで基本給が6割になると年収は現役時代の4割台になるはずです。退職金も企業年金も出世もありません。
それで現役時代と同じように評価され、必死で頑張っても50万くらいしか上がらないとなると頑張るのはやめようとなると思います。
日経ビジネスに紹介されているような企業でさえ、インセンティブがこんな少額であるのを見ると、ほとんどの企業はシニアにお金を出すつもりがないことがわかります。
それならそれでゆるく働くしかありません。企業と再雇用社員の意識は今後もかみ合わないのだと思います。