「定年退職したら家でのんびりしたい」という思いが実現するかは、今まで約40年頑張ってきたことがどう評価されるかで変わります。
大いに評価されるなら家で何もせず偉そうにできます。
今まで40年間ありがとうございました、これからも頑張って下さい、ということなら今までは今まで、これからのことは別ということになります。
この場合は「ニートになりたい」と言っているのと同じに解釈されます。
ただし年金や退職金などのお金がある点がニートとは異なります。
それもどう評価されるかです。夫婦で稼いだお金であり共有するものであって、その分はいったんリセットされるのなら、これからどう貢献するかが問われると思います。
普通、ニートは家に居られません。居ると仕事をするよう圧力がかかります。
定年退職者の場合はお金があるので稼ぐプレッシャーはありませんが、社会に何らかの貢献をすることは求められると思います。
それでも何もせず家に居たいというなら、「自分はニートみたいなものだ」という自覚を持つべきです。
居させてもらうにはまずは家の手伝いをすべきでしょう。
妻の仕事を奪ってはいけません。妻のやりたがらない仕事を引き受けると感謝されます。妻が料理が好きで洗い物が嫌いなら洗い物だけやるとか、掃除・洗濯は任せられないからベランダの掃除だけやってほしいならそうするとか、要望があるはずです。
そのほか、家電・設備の購入・修理とかたくさんあるでしょう。
定年退職者はお金もあり、いままでの会社勤めの中でいろいろな能力を獲得しているはずです。
そういう強みを持ったニートとして低姿勢でいれば楽しく生きていけるのではないでしょうか。