YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

個人年金保険はなぜ入ってはいけないのか

この情報は普通にGoogleで検索しても出てきません。
出てくるのは売る側の情報だけです。保険会社の情報や、保険を売りたいFPによる情報しか出てきません。売る側は決して悪い情報は出しません。

このため、自分で考えるしかありません。


個人年金保険に入る人の主張は、貯金だと利息がつかないので少しでも利益がでる個人年金保険がいい、というものです。


メリットは、
1.預金金利がほぼゼロの時代に、数十年支払い続けることで少しでも利益が得られる

2.所得税、住民税の控除がある。ただし減税分は所得税率20%の人でも最大で計年1万円くらい


デメリットは、
1.返戻率から推測すると、最初に手数料または保険料をかなり取られている
 個人年金保険を途中解約をすると元本割れする。元本割れ回避法を解説(ほけんの扉)
 返戻率の例
  1年目 60.1%
  10年目 94.1%
  35年目以降10年間の年金受取 104.5%

2.元本割れするので途中解約できないというなら、それは流動性が低いことになる
 つまり個人年金保険を買うことは、流動性を犠牲にしてほんの少しの利益を期待する行為である

3.保険会社が破綻すると返ってこない可能性がある。預金よりリスクが高い

4.受け取り時に総所得が多い人は所得税、住民税が増える


疑問点は、
1.運用のために入ったのに、それにいらない保険がついていて、そのコストが高いというのはいい商品ではない
2.運用難である時代に利回りが高く設定されているというのは、あやしい金融商品にしか見えない 手数料・保険料の一部を利回りに上乗せし高く見せているのではないか


これはリスクや不自由に見合った利益を得られない商品だと思います。
大きなデメリットがあるのに、得られる利益は45年で数パーセントに過ぎません。

そういう商品であっても大きな保険会社が堂々と売っているのが現状です。
毎月分配型ファンドを大きな証券会社が売っているのと同じなので、驚くことではありませんが。

これを買っていい人はお金がたくさん余っていて、数十年間使う予定がなく、
株や債券には絶対に投資したくない、受け取り時の所得がかなり低い人、
つまり金融知識のないお金持ちの専業主婦だけでしょう。

そうでない人は買うべきでない商品を買ってしまったということだと思います。