独身研究家の荒川和久氏による記事です。
「いのち短かし、恋せぬおとこ」未婚男性の死亡年齢中央値だけが異常に低い件(Yahoo!ニュース)
男性では未婚の死亡年齢がもっとも低く、67.2歳で未婚男性の半分は亡くなっていることになる。これはほぼ平均寿命平均と同一値の有配偶男性より14年以上も早い。
男性の死亡年齢の中央値はこのようになっています。
・未婚 67.2歳 その男性が死んだときまでに結婚しなかった場合
・離別 72.9歳 その男性が死んだときに離婚していた場合
・有配偶 81.6歳 その男性が死んだときに妻がいた場合
・死別 88.4歳 その男性が死んだときにすでに妻が死んでいた場合
女性の死亡年齢の中央値はこのようになっています。
・未婚 81.6歳
・離別 80.9歳
・有配偶 78.6歳
・死別 91.0歳
これらは国のデータが元になっています。
人口動態調査 人口動態統計 確定数 死亡(e-Stat)
まず、この分類は注意が必要だと思います。
男性で妻と死別する人は妻より長生きしているので、当然長生きになります。
女性で有配偶の人は夫より早死にした人なので、当然短命になります。
原因と結果が逆であるという反論もあります。
健康に問題があるなどで早死にする人だから結婚できないのだという見方です。
現在60代の男性が20代の時は結婚するのが当たり前の風潮だったのに、結婚しなかったというのはその人に何らかの問題があったかもしれません。
女性は未婚のほうが離別や有配偶より長生きしていることから、単純に未婚だと早死にするとは言えません。
しかしこれだけ数字が違うと、男性の場合のみ未婚だと早死にするということがあるかもしれません。
未婚男性だと有配偶よりも食生活と生活習慣に問題があり、ストレスが多いので早死にする、と推測できると思います。
では未婚男性はどうすればいいのでしょうか
未婚であっても自分で食生活と生活習慣を改善し、健康的な生活をして、社交的に暮らせば既婚者との差はないはずです。
未婚女性が長生きしていることから、女性の生き方を真似れば長生きできるかもしれません。
女性のグループに入れてもらう、女性が日常やっている家事などをやる、などです。
問題はそれらを実行できるかどうかです。
おそらく難しいので、女性のように未婚の方が長生きという時代は当分こないでしょう。
未婚だから早死にするとなると、年金受給時期の判断にも影響します。
未婚男性はできるだけ繰り上げて受給するほうがいいかもしれません。
しかし、こだわりを持たず女性を見習った生活ができるなら、長生きできる可能性があるので繰り上げ受給しないほうがいいかもしれません。
自分はどちらに当てはまるかをよく考えて判断したほうがいいでしょう。