「個人年金保険を解約したいが元本割れしてしまいます、どうしたらいいでしょうか」
という相談がよくあるそうです。
多くの人は、ゼロ金利時代に少しでも運用益が出て節税にもなるのでいいと思って買ったのでしょう。
この状況が変わっています。
おそらく、iDeCoの方が節税効果が高いからだと思います。
個人年金保険は所得控除の上限が年4万円くらいなので、得られる利益は所得税率20%の人でも年1万円くらいしかありません。受け取り時は雑所得なので課税される可能性が高いです。
これに対して、iDeCoは全額所得控除です。受け取り時は退職所得控除で無税になる可能性があります。
iDeCoをやりたいがすでに個人年金保険の支払いがあり、両方はできないので切り替えたい、でも個人年金保険を解約すると損をしてしまう、どうしたらいいか、ということではないかと思います。
個人年金保険に入ることは、自分の資産を長期間固定してしまうことを意味します。
自分が成長するにつれて、
・金融知識がついて運用方法を自分で決められるようになった
・緊急で大きなお金が必要になった
・iDeCoや新NISAなどの新しい制度ができて、そちらに乗り換えたい
こういった、
・自分が成長する
・イベントが発生する
・制度が変わる
ということは長い人生でよくあることです。
こうなったときに個人年金保険では身動きが取れません。(iDeCoも解約できませんが)
高い確率で解約したくなり、解約すると元本割れするということは、高い確率で損をする商品だということです。
それなら預金のままがいいはずですが、なぜか多くの人が買ってしまうようです。
「個人年金保険を解約したいが元本割れしてしまいます どうしたらいいでしょうか」
の答えは、「すぐに解約すべき」です。
個人年金保険に入った時点で、すでに多くの手数料を取られています。
解約したいと思ったということは、入ったことが投資の失敗だったといことです。
その失敗を受け入れ、損切りして、新しい投資商品でやり直すべきでしょう。
