YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

年金の繰り下げ受給に向いている人、向いていない人のまとめ

向いている人は、年金が少なくて健康な女性です。

繰り下げて年金を増やしても、介護保険料が少し高くなるだけで所得税・住民税がゼロのままかほとんどかかりません。
これは、年金控除が110万円と多く、それ以外にも基礎控除などの各種控除があるためです。

そして健康な、特に女性は年金を長期間受け取れる可能性が高いので繰り下げた方がお得です。


向いていない人は、給料が多めで、年金が多く、妻が年下でかつ歳が離れており、健康度が平均以下の男性です。

繰り下げている間は働くことになると思います。
その給料と65歳でもらうはずだった年金額との合計が47万円を超える場合、年金の一部がカットされて繰り下げ後の支給額に反映されなくなります。これが在職老齢年金の仕組みです。

さらに加給年金がもらえなくなります。

その後仕事をやめ、年金をもらうようになると、繰り下げて年金を増やしたことによって介護保険料、健康保険料、所得税、住民税が上がり、損益分岐点の年齢が上がります。
在職老齢年金の仕組みで年金がカットされていると、さらに損益分岐点の年齢が上がります。

あまり健康でない男性は、寿命が早くきて年金を受け取れる期間が短かいので、損益分岐点を下回って損になる可能性が高くなります。


ネットの記事で繰り下げのメリット・デメリットがよく書かれていますが、繰り下げ中に働くかどうか、妻との歳の差、年金額、健康度、性別、で向き不向きが分かれることはあまり書かれていません。

特に日経などの雇用主側に寄ったメディアでは、安い労働力が欲しいのか、向き不向きがあることを言わずに、年金をできるだけ繰り下げてその期間は働くべきだという論調になりがちなので、読者は注意が必要です。