佐藤 優氏は著書「還暦からの人生戦略」の中で、大学での明確な目的のない勉強を批判しています。
大学の公開講座などでは、リタイア後のシルバー層の人たちが目立ちます。なかには明確な目的があって勉強している人もいますが、仲間と合ってコミュニケーションをとるために参加しているという人もいます。
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年配の参加者のなかには授業中に自分アピールをして周囲に認められようとする人もいます。長時間質問をしたり単なる自慢話を繰り返したりと、まさに勉強の邪魔です。
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実際、セミナーや講座によっては毎回顔を出すベテランがいて、まるで自分が主役であるかのように威張っている人物もいます。
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目的なく勉強を続けている場合、こうした状況に陥る可能性があるので気をつけましょう。
いろいろな事情で大学に行けず、定年になったので大学に行きたいというならすばらしいことですが、一度大学に行っており、社会でずっと勉強してきたのなら、再び大学に入って何を勉強するのかと思います。
もちろん、「これについて学びたい」という明確な目的がある、あるいはピンポイントで「この人のもとで学びたい」という教授を見つけた、というなら行くべきです。
そうではなく、はっきりとした目的がなくて何となく学びたい、大学に通うことが自体が目的、毎日特にやることがなく暇なので大学に入学して学生になりたい、というのはやめたほうがいいと思います。
知りたいことがあるなら、まずは独学で勉強すべきです。
大卒なら独学でできるはずです。
今はオンラインサロンというのもあります。
やり方はいろいろあると思います。
さらに極めたいという場合だけ大学での勉強を検討すべきでしょう。