「嫌老社会」という言葉があります。
18年前に出版されたこの本のタイトルにあり、おそらくこれが最初です。
嫌老社会 老いを拒絶する時代(長沼 行太郎 著 2006/9/16)
「老い」を嫌悪する時代に、それと向き合う思想と技術を徹底考察。
格差問題から「老い」に関する歴史的背景まで幅広く論じた一冊。
「老い」は今までどのように処理されてきて、これからはどう向き合っていくべきなのか。
年をとるという誰にとっても切実なテーマを考えるための必読書である。
第1章 シニアデバイド
第2章 「老い」はどのように処遇されてきたか
第3章 「老い」への挑戦のプログラム
帯には「高齢社会を生きる技術と思想!」と書かれています。
「老い」について古代からの考え方を紹介し、考察した本ということです。
「「老い」を嫌悪する時代そのものを問う!」
とあるので、老いを嫌悪する社会を批判している本なのかなと思ったのですが、そうではなく、高齢者側が対処すべきであると説いているようです。
嫌悪する人たち咎めず、嫌悪された人たちが変わるべきとするのはちょっとおかしいと思うのですが、そういう発想はないようです。