1.60代は社会的には老後、高齢者である
社会の構成員としては現役を引退したとみなされます。
だから社会では高齢者として振る舞います。
現役ではないので、一歩下がった控えめな態度で社会と接します。
環境が変化したら自分がそれに適応して変わらなければいけないということです。
2.60代は身体的には老化、高齢化していない
鍛え直すことで体の弱い中年のような状態に持っていくことができます。
健康、運動、精神は40代50代とみなすのがいいです。
3.60代は人生のスタートという点で20代と同じである
ただその人生は二番目というだけです。
本当にやりたいことを模索している20代とみなすのがいいです。
老後、高齢者に対する世の中の認識の間違いは、この使い分けができないことが原因だと思います。
例えば、
「認知症になる前に早めに老人ホームに入居する、早めに片付け、終活する」
⇒1だけを元に判断していて、2と3を考慮に入れていません。
高齢者になったからといって老人ホームや終活は早すぎます。
まだまだ新しいことを始められるのに、自分が終わったかのように考えるのはもったいないです。
「生涯現役、今の仕事を続ける、まだまだ働ける、働けるうちは働くべき」
⇒2だけを元に判断をしていて、1と3を考慮に入れていません。
身体的には老化、高齢化していなくても、社会的には引退とみなされて逆風が吹いており、不利な状態です。
せっかく第二の人生を自由にスタートできるのに、やりたくないことを続けるのはもったいないです。
「第二の人生を輝かせるために起業する、農業を始める」
⇒3だけを元に判断をしていて、1と2を考慮に入れていません。
第二の人生をスタートできる環境があるといっても、周りからは引退したとみなされます。若者なら受けられるようなサポートが受けられないこともあるでしょう。
体力についても、弱い中年程度では起業・農業はきびしいでしょう。
この考え方を持っているといろいろな場面で的確な判断ができるのではないでしょうか。