YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

「高齢者差別」この愚かな社会(和田秀樹 著)

「高齢者差別」この愚かな社会(和田秀樹 著 2017/7/28)

7年前の本です。
和田氏は高齢者専門の精神科医であり、徹底的に高齢者に寄り添っています。

各章のタイトルは以下です。
第1章 高齢者を邪魔者扱いし差別する異様な社会
第2章 日本社会に横行する高齢者による高齢者バッシング
第3章 「嫌老社会」の行く着く先とは~相続税100%論
第4章 気づかずにしていた認知症への誤解
第5章 被差別「高齢者」にならないために

日本においていま、もっとも差別されている存在は誰かと言えば、私は「高齢者」である、と考えています。ただ年を取っているというだけで、不当に扱われ、さまざまな不利益を被っているのが、日本の高齢者たちです

 

第1章では高齢者差別の具体例が書かれています。
・自動車免許の更新時に検査が義務になっている 実は20代以下の方が事故率が高い
・医療現場において、「年だから仕方がない」と正当に治療してもらえない
・先が短いということで命を軽く扱われる
・寝たきりのお年寄りはかわいそうだから死んだ方がいいという間違った見方
・ボケたら生きていても意味がないという、想像力が欠如した発言
老害という言葉に、年を取るとまわりに害悪を振りまくという偏見が含まれる
・何でも年寄りのせいにする 財政赤字、年金・医療費の増大
・定年制度
保育所不足は対策されても特養の不足は放置
・テレビ番組で認知症が疑われるお年寄りにクイズを出し笑いを取っている


こうやってまとめて説明されると、確かに日本社会は高齢者差別にあふれていることがわかります。

あまり意識していませんでしたが、これからは自分がこういう環境に置かれるのだということをよく認識したいと思います。