2014年にこういう本が出ています。
貯蓄の必要性を説いてきた著者が、今こそ使うべきと、緊急出版!
第1章 いまの日本の高齢者は、こんなに金持ち。
第2章 貯金を持ったまま死ぬのはナンセンス。
第3章 心配しなくても、年金は必ずもらえる。
第4章 医療にかかるお金は、恐るるに足らず。
第5章 介護にかかる、本当の金額はこの程度。
第6章 いまあるお金を、上手に使うための準備。
第7章 心が豊かになる、楽しいお金の使い方。
ほぼ10年前の本なので、対象はおそらく団塊の世代です。
目次でわかるように、お金の心配を払拭するのに多くのページを割いています。
団塊の世代がお金を使わない理由は、先の見通しが立てられないからです。
・年金が心配、医療費が心配、介護費が心配
・いつ死ぬかわからない、どれだけお金が必要かわからない
そしてそれ以外に、生活・習慣を変えられないということもあるようです。
・節約が身についており、それを変えよう、贅沢しよう、とは思わない
・せっかく貯めたものをわざわざ使って意識的に減らそうとは思わない
その気持ちはわかるような気がします。
でもいいことではないと思います。
貯め続けたお金には相続税がかかります。その対策でタワマンなどのマンションを買い、価格を吊り上げて若い世代に迷惑をかけているかもしれません。
孫に過度に援助することも、孫のためにはならないと思います。
自分のためにお金を使う、お金をたくさん消費するノウハウがこの世代になく、新しく蓄積もされなかったことになります。
これは新人類世代がこれから新しく作るべきではないでしょうか。