YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

日経新聞は高齢者は求められる(低賃金の)仕事をしなさいというが、そうはうまくいかないと思う

職探すシニア25万人、10年で2.2倍 ミスマッチ解消必須(日本経済新聞)

だいたいこんな内容です。
ハローワークで仕事を探す65歳以上が10年間で2.2倍と急増している
・シニアには事務職の人気が高いが、求人はマンション管理や清掃などが多い
・人材派遣会社は介護の仕事を細分化して未経験者でも働ける工夫をしている


日経新聞の主張は、
・ミスマッチを解消し、別の職種や業種への転向が必要である
・そのためにはもっと工夫が必要だ


ハローワークで仕事を探す65歳以上が2.2倍になった原因は、再雇用で65歳まで働く人が多くなったからではないでしょうか。
再雇用終了後にハローワークに行く、という流れができていると思います。

10年前は60歳から厚生年金の報酬比例部分がもらえていたことから、多くの人が65歳より前にリタイアしたはずです。


また、介護の仕事の例を挙げ、細分化する工夫をしていると主張していますが、何人も雇えるわけがないので、現場では細分化どころかあれもこれもやってくださいとなるはずです。

実際、送迎ドライバーの研修内容には移動、乗降の介助が含まれています。
トラックトライバーが荷物の積み下ろしをさせられているのと同じです。


ミスマッチを解消すれば仕事が得られ、ハローワークで職を探すシニアが減るだろうというのは甘い考えだと思います。

再雇用で5年フルに働いたあと、65歳でハローワークに行って職を探し、そこでいい仕事がなければ、65歳まで働いたのだから、別の職場・職種でやりたくない仕事をやるくらいなら、節約でも何でもしてリタイアしようと思うでしょう。


これからは節約や資産運用のノウハウを身につけた高齢者が増えるはずなので、お金のためにやりたくない仕事を65歳過ぎてもやるという人は減っていくと思います。

ただし、それでもどうしてもお金が足りなければ働くしかありません。

果たして今後どうなるでしょうか。