高齢者なら一括投資で、一般NISAを使うと思います。
まとまった余裕資金があることが前提です。
新NISAは従来のNISAと比べて、
・年間240万円までの投資を5年間行い、1200万円までになった
・非課税期間が無期限になった
・売ってもその枠は次の年に復活する
と改善されています。
例えば、利回り3%の株を1200万円分保有して年36万円の配当をもらうと、20%の7.2万円が非課税となって毎年得をすることになります。
でも年7.2万円はそんなに大した額ではありません。
おそらく、新NISAには前提となるシナリオがあると思います。
それは、右肩上がりに株価が上がり、その値上がり益が無税になることです。
これが一番のメリットです。
例えば、1200万円の株が将来、10倍の1億2000万円になれば、売却益の1億800万円の20%の2160万円が無税となり、かなり得をすることになります。
でも、そんなにうまくいくだろうかと思います。
NISAを勧める人たちは、下がることを想定していないような気がします。値下がりしたら課税口座との損益通算はできません。
そして高齢者は時間が限られています。40年保有して値上がりを待つ、ということはできません。
そもそもNISAの制度が積み立てを前提にしていて若い世代向けであり、高齢者向きではありません。
これから右肩上がりに上がっていくことを確信しているなら新NISAをやるべきでしょうが、そうでないなら新NISAをやるかどうかはよく考えた方がいいと思います。