山崎 元氏が大学生向けに一コマの講義にまとめています。
一コマで、一生役立つマネーリテラシー講座(トウシル)
運用の内容を、プロにお任せするという形式の運用サービスは殆どがダメなものです。
プロにお任せするファンドはダメで、何ならいいかというと「ほったらかし投資」だそうです。
その「ほったらかし投資」とは、
投資対象は全世界株式のインデックスファンドのみ。
です。
「全世界株式のインデックスファンド」とは何かというと、
例えば、eMAXIS Slim全世界株式インデックスファンド(オールカントリー)は、
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。(マネックス証券)
(MSCI:モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)
「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」とは、MSCI Inc.が開発した株価指数で、先進国(含む日本)23ヵ国および新興国24ヵ国の株式市場に上場する大型および 中型の株式で構成されています。(日興アセットマネジメント)
組み入れ上位通貨(マネックス証券)
アメリカドル 61.2%
ユーロ 8.8%
円 5.8%
イギリスポンド 3.9%
香港ドル 3.0%
カナダドル 3.0%
スイスフラン 2.6%
豪ドル 1.9%
ニュー台湾ドル 1.5%
インドルピー 1.4%
組み入れ上位銘柄(マネックス証券)
Apple 4.2%
Microsoft 3.4%
Amazon 1.6%
Nvidia 1.1%
Alphabet A 1.0%
Alphabet C 0.9%
Meta 0.8%
Exxon 0.8%
United Health 0.7%
Tesla 0.7%
計 15.2%
この配分は時価総額ベースで決められています。
つまり、
・おまかせファンド
プロの運用担当者が銘柄を選び、配分を考えたため、手数料はその分高い
・ほったらかし投資
MSCIが幅広く銘柄を選び、時価総額ベースで機械的に配分したため、手数料は安い
という違いがあるということです。
そして、
・実はプロは判断力を持っていない
・プロの運用の平均に近いのは全世界株式のインデックス・ファンドである
・全世界株式のインデックス・ファンドの手数料は安い
ということで、ほったらかし投資がいいという理屈になります。
確かにプロが当てにならない、何が正解が分からない、という状況では、実績が悪くなく、手数料も安いインデックス・ファンドがいいように思います。
ただ、組み入れの内容をみると、
・米ドルが6割
・GAMMATが多い
・1位から10位までの合計で15%を占める
となっており、
全世界株式インデックスファンドを買うということは、ほぼ、GAMMATとその他の米国株を買うことを意味することがわかります。
6割が米ドルなので円高リスクもあります。
現在の時価総額ベースで配分しているため、バブルでも関係なく投資し、高値掴みになるリスクもあります。
それらを踏まえ、あとはそれをやりたいかどうかを自分で決めればいいと思います。
今後それで儲かるかどうかは誰もわからないでしょう。