YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

人生後半を自分が生きたいように生きる方法

プレジデント 2023年9月15日号「人生後半を変えるノート」に八木仁平氏の記事「人生でやりたいことノート100」があります。

だいたいこんな内容です。

・幸福感をもたらす要因の重要度では、「健康」「人間関係」に続いて「自己決定」が強い影響を与える。

・幸せになるためには、自分の「人生の軸」を見つける必要があり、「やりたいことリスト100」が役に立つ。

・やりたいことを100個書いてやみくもにこなそうとしても、人生の軸を見つけることはできない。

・そこで、「仕事」「お金」「人間関係(友人・パートナー・家族)」「学び・成長」「楽しみ」「健康」「ライフスタイル」「ライフワーク(趣味)」の8つのジャンルにしたがって満遍なくやりたいことを書きだす。

・次にそれらを抽象化する。例えば「新しい場所に行って好奇心を満たしたい」「新しいことを勉強したい」。これによって自分の欲望のより本質的な部分を言語化できる。

・「それは何のため?」を繰り返して自分の欲望と向き合う。

・欲望を抽象化できたら、人生の軸を抽出する。例えば「好奇心を満たすこと」が人生の軸だとわかる。

・人生の軸は複数あるが、「シンプル」「好奇心」「夢中」のように3つに絞る。

・人生の軸を文章化することで行動に移すことができる。

八木氏自身の人生の軸は、このように文章化されています。

基盤は「シンプル」に生きること。頭がスッキリしている状態が好き。そして、新しいことに挑戦し続けて、最終的には自分が「好奇心」を感じる分野で影響力を高め続けていきたい。それに「夢中」になり続けられたら、それが最高の人生。

・人生の軸を見つけると、今の仕事や生活が自分にふさわしくないと気づき、「怖いことなんて何もないから、仕事も生活もやりたいように変えればいい」となるかもしれないが、社会の要請と折り合いをつけることも必要。

私たちは社会からの要請や期待を受け生きています。社会の要請や期待は、(自分の)生き方への欲望よりもはるかに具体的(例えば大学合格、上司が勧めるキャリア)で、強い力を持っています。社会性に引っ張られてしまい、生き方を自分で選択しない/できない人が多いのです。

・人生の軸が明確になっていれば、人生の目標を叶える方法は意外と簡単に思いつく。


八木氏のメソッドは本来若者向けです。リタイア高齢者は社会の要請と折り合いをつける必要が少ない分、若者よりも自由に、生き方を自分で選択できるはずです。


また、価値観リストを使って欲望を抽象化する方法を紹介しています。
八木氏のWebサイトから「価値観リスト100」をダウンロードできるようになっていて、この100個のリストから自分の価値観に合うものを選択できます。

例えばこんなものもあります。

影響:他人をコントロールする
ロマンス:興奮して燃えるような恋をする
裕福:金持ちになる

おそらく80代になっても他人をコントロールしたい、燃えるような恋愛をしたい、もっと金を稼ぎたいと思っている人がいると思います。

それはその人の価値観であり、その人が本当にやりたいことなのでやったほうがいいでしょう。


では自分はどういう価値観を持っていて、人生後半で何をやりたいのでしょうか。
それを老後の準備をする60歳前後で考えてみるべきだと思います。

自分の欲望を抽象化し、第二の人生の軸、価値観を明確にして文章化することができれば、自分が生きたいように生きることが、意外と簡単に実現するのではないでしょうか。