「やりたいことの見つけ方」で検索すると、八木仁平という人の本やサイト、動画が出てきます。
八木氏は、人に自己理解をさせるコンサルティングの会社を経営している20代の起業家です。
「好き」と「得意」どちらを優先すべき? 自己理解のプロが教える“本当にやりたいこと”の見つけ方(新R25チャンネルの特集)
やりたい仕事が見つからない人が、必ず最初に見るべき動画。これで人生を変えましょう(Youtubeチャンネル)
彼のやり方では、好きなこと、得意なこと、価値観に合うことを考えていきます。
・自分の好きなことを仕事にすると、はまりやすい
・自分の得意なことを仕事にすると、はまりやすい
・自分の価値観に合うことを仕事にすると、はまりやすい
ということで、この3つが重なったところが「本当にやりたいこと」になります。
自己分析をして、自分の得意な分野を見つけ、興味のある業界を見つけ、その中で現状でベストと思われる仕事を見つければ、それが「やりたいこと」なのだという流れです。
ただし、ぴったりはまるものを探すというのは間違っていて、できるだけ近いものから始めていって理想のものに近づける努力をするというやり方を勧めています。
この場合のやりたいことの見つけ方は、やりたい「仕事」の見つけ方になっています。若者向けなのでどうしてもそうなります。
「やりたいことの見つけ方」の裏には「やりたくないことはやらない」という哲学があると思います。
また、「自分を変える努力を今すぐやめ、自分を活かす努力をしよう」と、変わらなくていいと言っています。
これらは反「会社」的です。旧来の考え方とは違います。
人材開発が専門の教授や人事コンサルタントとかの対極にあります。
普通の会社では、会社に合わせろ、まず手を動かせ、と言われます。とにかく目の前のことを全力でやろう、置かれた場所で咲きなさいということです。
人を変えさせて、ある意味洗脳して、フルに仕事をさせようとします。
八木氏のような人が本格的にいろいろなメディアで情報発信し、こういう考え方が若者に浸透すれば世の中が変わってしまうと思います。
もしかしたらすでに浸透しているのかもしれません。
若者が会社をやめるのはこういう背景があるのではないでしょうか。
自分のやりたいことを徹底的に論理的に考え抜いて行動する。
だから今の仕事が全く当てはまらない、本当にやりたいことに近づける見込みがない、となったら退職することになります。
さて、この方法はシニアに応用できるでしょうか。
仕事や給料の制約を外し、シニアに合ったやりたいことの見つけ方のヒントになるでしょうか。
「好きなことがわからない時は本屋へ行け」
「好きなことを見つけるためには、過去の救われた経験を思い出せ!」
「興味を感じる、好奇心を感じる、価値を感じることは何か。」
「自分がこれまで生きてきた中で、救われたこと、この概念に出会えてよかった、この分野に出会えてよかった、ということを考えてみる。」
といった、好きなことを見つけるためのアドバイスが役に立ちそうです。
ただしどうしても仕事が前提になっています。
シニアのやりたいことの見つけ方はシニア世代が考える必要がありそうです。