YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

「老後のリスクはお金と健康です」というのは間違っていると思う

リスク(Wikipedia)とは、

・「将来のいずれかの時において何か悪い事象が起こる可能性」という意味
・リスクの大小は、事象の「重大性」と「可能性」で決まる

という意味であり、例えば、

株式投資にはリスクがあります
・手術にはリスクがあります
・企業のネットワークは常にリスクに晒されています

のように使われます。

株価が大きく下がる、手術後に機能障害が起こる、何者かにネットワークを攻撃される、というのは自分の力が及ばないところなのでどうしようもありません。
自分でできるところを対策しておくだけです。
運が良ければ何も起こらないかもしれません。
もし起きたら用意していた対策を実行するだけであり、想定外の事態で手に負えなくなったら最後はあきらめるしかありません。


よく言われる「老後のリスクはお金と健康です」の「リスク」は「課題」や「不安」の意味で使われており、言葉の使い方が間違っていると思います。


年金がいくらもらえそうかは、現役時代に納めた金額でわかります。
退職金や企業年金は会社に聞けばわかります。
もちろん夫婦でいくら蓄えているかは自分たちのことだからわかります。

十分わかっているものは「リスク」とは言えません。
少ないと思ったら働く、節約する、年金を繰り下げて増やすなどして改善するしかなく、それを実行すれば老後のお金のリスクはないと言えるのではないでしょうか。


健康についても同じです。
ほとんどの人は何らかの病気になります。何の病気になるかわからないだけです。
そして必ず死にます。運が良ければ死なないということはありません。しかも現在60代の男性ならだいたい85歳前後で死ぬという死期まで予想できます。
起こることが確実なので、これも「リスク」とは言えません。

健康については標準的な健康法、治療法をやり続けるだけです。それで死ぬならそれが寿命だということです。


老後のお金と健康は十分予測できることです。
「リスクだ」と言ってあいまいにし放置せず、着実に対策を打って、あとは運命にまかせるべきだと思います。