妻がほぼ専業主婦で、夫が妻に生活費を渡して生活している場合を想定します。
妻が節約してその生活費の中から保険料を払い、年金保険に入っており、妻が60歳になったので払い込みが終わり、個人年金を受け取れるようになったとします。
その結果、この個人年金で生活費を補填する、あるいは公的年金だけだとぎりぎりの生活だがこれがあったおかげで老後を楽しむことができる、これで老後生活が安泰になった、年金保険に入っていてよかった、というならいい話になりますが、そればかりではないと思います。
夫の年金と老後資金ですでに生活費とレジャー費を確保しているのなら、妻の個人年金分が余ってしまうからです。
妻はその(個人年金+60歳から支払い不要になった保険料分)をどうするのでしょうか。毎月使い切るのでしょうか。
リタイアすれば、おしゃれとか、観劇とか、友達とランチとか使い道があるかもしれませんが、いままで節約でやってこなかったことをこれからやるのでしょうか?
毎月、結構な金額が入るので、使い切れないと思います。
使い切れないからと貯金するならなんのために年金保険に入ったのかわかりません。
年金とは本来、老後の生活に使うためのものだからです。
こんなことなら若い時のお金が必要な時に使っておけばよかったと後悔するかもしれません。
サラリーマンで年金が平均以上にもらえそうなら、さらに企業年金があるような会社なら、老後資金はあまりなくても十分生活できるし、遊ぶ金が欲しければその分だけ夫婦で働いて稼げばいいのです。
体力がなくなって稼げなくなったら、遊べなくもなるのでお金はいりません。
だから老後資金は無理をして貯めるものではないし、年金保険も無理をして入る必要はないと思います。
貯め過ぎに注意しましょうということです。