10数年前は企業年金が5%くらいの固定利率で支給されており、足りない分は会社が補てんしていました。
もしその高い利率が今でも続いているなら、退職金は一括ではなく、全額年金でもらうほうが得です。
現在75歳くらいの人はおそらく今でもその高い利率が続いているのではないでしょうか。大抵の場合、すでに受給している人の利率は変わらず、新しく受給する人から2%くらいの現実的な利率に変更されるからです。
そうだとすると、企業年金の昔と今のイメージは全く異なることになります。
退職金が3000万で利率が5.5%、20年支給とすると月額約21万になり、厚生年金が月20万なら計41万になります。年収492万です。
定年までに住宅ローンを繰り上げ返済できているなら、教育費も住宅ローンもなくて月収41万であり、かなりぜいたくに暮らせそうです。
こういう世代とはお金に関する意識が同じはずがなく、年金の話をしても合わないのではないかと思います。
トヨタは今でも月21万だそうです。
トヨタはモデル平均21万円 大企業の「企業年金」いくら?(日刊ゲンダイ)
大企業の管理職だと30万円の場合もあるようです。
誰も知らない24業種企業年金ランキング(プレジデント)
「ある大手医療機器メーカーの人事担当役員は「当社の平均は12万円程度。部長で20万円弱だ。ただ、退職したOBの中には月額で25万円から30万円の人もいる」と語る。」