YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

若いみなさんは70歳までフルに働くことを決めたのか

 日経が年金計算の記事の中で、70歳までフルタイムで働き5年繰り下げて受給することのすばらしさを説いています。

70歳まで就労、年金を試算 繰り下げ併用で6割増も(日本経済新聞)

 定年までの平均年収を600万、定年後再雇用での年収を400万とします。70歳までフルに働き、受給を5年繰り下げた場合、年金額は年315万になります。60歳でリタイアする場合の年199万円と比べると6割増です。

 これだけあれば老後は安心です。

 しかし前提の平均年収600万は若い頃も含んでの数字なので、ちょっと高めです。
 定年後の年収400万も、そんなに出す会社がどれくらいあるのかと思います。
 さらに70歳までフルタイムで働くというのが今後どれだけ大変になるのだろうという心配もあります。

 現在、定年後再雇用の人が職場にどんどん増えているので、60歳過ぎて働き続けるのは簡単に見えるのかもしれません。

 将来は高年齢雇用継続給付金が支給されなくなるはずです。
 するとその分を埋めるような給料アップがあると思います。
 その見返りに、業務内容や責任の範囲が現役時代と同じになっていくかもしれません。
 そうはならなくても要求されることは多くなると思います。

 プレッシャーが強くなる中、70歳までフルタイムで働けるでしょうか。

 無理だと感じている勘のいい少数の人は60歳あたりでのリタイアを想定して今から副業や資産運用を始めていると思います。

 自分は健康だから70歳まで十分働けると考えていると、健康以外の職場環境などで落とし穴にはまり、苦しくなることがあり得ます。

 さらに健康寿命もあります。

 70歳まで必死にフルタイムで働き、やっとリタイアできたと思ったらそれまでのストレスで健康寿命が尽きるといったことになるかもしれません。

 おすすめなのは定年が近づいてきたら支出を全面的に見直し、60歳でリタイアしても十分やっていけるようにすることです。働けばその分が余裕となり、働かなければ余裕はないけれども最低限の暮らしはできます。

 リタイア年齢は70歳と決めず、60歳を過ぎて楽に働ける、または働くのが好き、というなら働き、苦しくつらいならどこか途中でやめて、余裕のある生活も一部あきらめるというように、柔軟に考えるべきだと思います。