YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

年金の繰り下げ受給を考える

 65歳に近づき、どうやら70歳まで働けそうだとなると、年金の受給を繰り下げて金額を増やしたいと思うかもしれません。

 5歳繰り下げることによる損益分岐点は81歳です。これは単純に金額を42%増で計算した場合です。
 もし妻が5歳年下で扶養に入っていれば通常は加給年金が5年間、約200万円加算されますが、5歳繰り下げることでこの分がなくなり損益分岐点は何歳か上がります。
 さらに税金・社会保険料も増えて損益分岐点が上がり、結局、平均寿命の84歳(60歳の平均余命)あたりになると思います。

 こう考えると、男性の場合は年金を5歳繰り下げるメリットがあまりありません。

 さらに、加給年金や税金・社会保険以外にも、
・将来、マクロスライドで目減りする
・将来、税金と社会保険料の負担が重くなる年収額の下限が下がる
といった要素があります。

 早死にリスクも考えると、早めにもらっておいたほうがいいというアドバイスが当たっていると思います。

 ただし、基礎年金のみを繰り下げれば加給年金を受け取れるので、この場合は損益分岐点は81歳になります。
 また、65歳以降の給与などの収入がそこそこあれば、収入全体を平準化するために繰り下げしたほうがいいかもしれません。
 寿命の長い妻だけ繰り下げるというのがよくおすすめされており、その場合夫は65歳からもらうべきかもしれません。

 最も重要なのは65歳時点での健康状態です。その時に健康状態と以上のことを合わせて判断することになります。かなり条件が揃わないと繰り下げのメリットはなさそうです。