定年後の一番の問題は「孤独」である、という人がいます。
自分はそうは感じておらず、なぜそんなことが言われるのかずっと疑問でしたが、最近その理由がわかってきました。
ネットの記事では、
- いままで会社にたくさんの仲間と部下がいたのに、定年でそのすべてを失ってしまった。
- 仕事第一のため、もともと家族との関係は冷ややかだったが、定年で家にいる時間が長くなることで衝突が増え、関係が悪化して居づらくなってしまった。
- 家に居づらいのに友達がおらず外出しにくい。家族と旅行もしづらい。
といった理由で孤独を感じるのだと説明されています。
しかしこれはもはや今の定年世代には当てはまらず、ひと昔前の、団塊世代以前の問題に過ぎないのではと思います。
今の定年世代以下で会社にどっぷりとつかっているというのは少数派でしょう。会社との関係がドライであれば、定年になったからといって孤独は感じません。
そういう人は定年前に居場所があったはずで、定年後もそれは変わりません。
ぼっちであればぼっちなりに生活が確立されていたはずで、定年後もぼっちのままで変わりません。
家に居づらいというのもおかしな話で、自分の部屋にひきこもって好きなゲームでもしてそれで楽しければいいはずです。
友達がいないと外出できない、旅行できないというのもおかしな話で、ひとりでどこでも行けばいいのです。
孤独が問題だという人はひきこもりやぼっちが悪いこと、みっともないことだと考えているのではないでしょうか。それらが平気であれば何の問題もありません。
自分もテレワークで毎週40時間ひきこもっていますし、仕事が終わってから寝るまでほとんど自室にいます。
今は妻と旅行に行きますが、一緒に行きたくないと言われれば一人でどこでも行くつもりです。
定年前と定年後で変わるのは会社の人間関係だけです。それがなくなったらどうなるかを想像し、大したことがないと思えれば定年後の「孤独」は問題ではありません。
そして今は定年後再雇用で5年間働くのが一般的です。この期間で会社との関係をさらにドライにできます。テレワークの普及でその流れが加速しました。もはや定年後の「孤独」問題は過去の話となったと言えると思います。