主人在宅ストレス症候群はWikipediaではこう説明されています。
「夫が1日中在宅するようになることで、妻のメンタルヘルスや体調が悪化する疾病概念」
「夫が子供の成人や退職するなどして仕事がなくなり暇になっても趣味などをやることも無く家に居て、行動への干渉や3食の食事の用意をする事になり妻のストレスが増大し心身症状の発現につながる。この心情を表現した言葉『亭主元気で留守がよい』は、1986年の新語・流行語大賞の流行語銅賞であった。」
今はテレワークで多くの夫が在宅しているはずです。それなのに問題になっているという話をあまり聞きません。それはなぜでしょうか。
Wikipediaの説明にもあるように、もともとこの言葉は夫が会社で長時間労働して、妻が専業主婦である時代のものであり、夫の定年退職後に起こる問題でした。
妻にとってはいままでやる必要がなかった昼食準備その他の仕事が増えます。それに対して夫が何もしなかったら不満を持つのはあたりまえでしょう。
夫の立場で考えると、ずっと会社で仕事をしていて家事などやったことがなく、どうしたらいいかわからないということがあったと思います。
テレワークでは夫が家で仕事をしています。今はほとんど共働きなので家事の分担がある程度できており、家にいると自然と家事の分担が増えます。
妻が外で働いているなら、夫が自分で昼食を準備し、食器洗いをします。宅配便の受け取り、設備点検の対応も当然やります。洗濯、掃除もやるかもしれません。
そもそも、やることがなくてずっと家にいるとか、妻の行動に干渉するとか、自分は何もせずに3食の食事の用意をさせるというのは理解に苦しむところです。
80年代、90年代は多くの人に当てはまる問題だったかもしれませんが、2020年になり、時代・世代・環境が大きく変わって、一部の人の問題に過ぎなくなったということだと思います。