サライという雑誌はかなり前から本屋で見かけていました。出版元の小学館のサイトによると1989年創刊なので30年以上前からです。その公式サイトがサライ.jpです。
「歳を重ねてもアクティブに行動したい知的な高齢者シニア世代=サライ世代の方々に向けたライフスタイル提案と旅・食・人物・歴史・文化・趣味・健康・モノ情報など上質な情報を発信しています。」
ということで、内容はかなり幅広いものになっています。「逸品」-「時計」のメニューなどから上質さがわかります。
この「暮らし」-「定年リタイヤ」のメニューに定年後の暮らし方について約90本の記事があります。
いちばん多いのが定年本を元にした記事です。それ以外はお金関係の記事、他社アンケート結果の解説、住まいについて、親の介護、などがあります。
知りたいのは定年後の暮らし方のアイデアです。フリーで仕事をしていた人や社長などの特別な立場にいた人に「私はこうしている」「こうすればうまくいく」と言われても、自分に当てはまるとは思えず役に立ちません。
再雇用で働いているような普通の人がすぐに使えるようなアイデアが欲しいのですが、普通の人は本を書いていません。仕方がないので、記事の中で少しでも当てはまるものを探すしかありません。
この中で何本かの記事は『リタイアの心理学 定年の後をしあわせに生きる』(ケネス・S・シュルツ (監修))という本を元に書かれています。
精神面のアドバイスとしては、
備えあれば憂い無し!「リタイア後の落とし穴」にはまらないための4つの心構え
「現役を引退した人には「現実が願ったとおりにならない」という落とし穴が待ち構えています。未来予想は外れますし、いざ新生活と思っても克服できない実際的な問題が生じるからです。」
仕事中心の人ほど孤立リスクは深刻!引退後の人生の土台となる「4つの支え」とは
「家族や友人などによる精神面の支え」「地域や、子供を含む家族による生活面の支え」「インターネットによる情報面の支え(案内役も必要)」「家族以外の仲間との付き合い」
仕事のアドバイスとしては、
早期退職か?定年後も働くか?定年前に誰しも悩む「人生の選択肢」を解くヒント
「客観的に見て、高齢者に対する「負」のイメージは、想像力に欠け、自分のやり方に固執することにあります。高齢になっても働く価値があると認めさせるには、斬新な発想や解決策を示すことと、これまで独創性を発揮してきたことをアピールすることです。」
仕事以外のあなたは何者?リタイア後に「新しい自分」を見つける4つの方法
「仕事は、単に給料のためではなく、自分自身を定義づけるという側面が大きいものです。仕事から引退することによって自分を定義していた自己イメージがなくなることによって、引退後に大きな喪失感を味わったり自信を喪失したりするのです。」
Amazonでは書評が2件しかなくほとんど注目されていないようですが、内容はいいヒントにはなりそうです。価格が3,080円と少し高いので図書館で見つけたら読んでみようと思います。