「定年後再雇用」でネットを検索すると人事向けのウェブサイトがたくさん見つかります。だいたい以下のような項目で契約書を作るようにとアドバイスがあり、その結果、多くの会社で同じような契約書になっていると思います。
・雇用期間 → 1年間
・契約更新の有無 → 5年まで更新可能
・就業時間、就業場所 → 変わらず
・仕事内容 → 変わらず
・休日、休憩、所定外労働時間 → 変わらず
・有給休暇 → 変わらず
・賃金(計算方法、支払い方法、昇給に関する内容など) → ほぼ半額、昇給なし
・諸手当 → 通勤手当以外なし
・社会保険 → 変わらず
・企業年金、退職金 → なし
仕事が同じなのに給料が半分になり、諸手当、企業年金、退職金がゼロになるというのは、同一労働同一賃金の原則に反しており、労働契約法に違反している可能性が高いです。この点は契約交渉時によく話し合うべきだと思います。
自分の場合は仕事内容は同じでも責任の重さが変わるので同一労働ではないという説明があったため、そのことを契約書に書いてもらいサインしました。
責任の重さが変わると今とどう変わるのか?という解釈の食い違いが今後出てきそうですが、その場合は再度話し合いを始めることができるのでよかったと思います。
契約書の仕事内容の記述の薄さからわかるのは、会社側としては、続けたいなら今の仕事を続ければいいし、いやならいつでもやめていいという軽い気持ちで契約している感じです。そうだとしたらそのほうがこちらも軽い気持ちで続けられ、気が楽です。