YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

定年前後の再就職はなぜ成功率が低いのか

 50代の再就職でうまくいった話がテレビで紹介されることがあります。しかしそれはまれな成功例ではないかと思います。ネットでは多くの失敗例が紹介されています。テレビでは成功の確率などの分析はしません。失敗例の紹介もしません。いい話だけです。

 うまくいかなくても65歳になれば年金が出るのでいずれ問題は消えていきます。たかだか5年10年のことだからチャレンジするのはいいとは思いますが、チャレンジするなら十分検討して成功を確信してからしたいものです。

 50代は会社の中でバリバリ活躍し給料も高かったのに、60歳で外に出たら厄介者扱いされ給料は最低賃金レベルになります。社会の強者から弱者へ一気に転落するのです。これは何かがおかしい。おそらく両方おかしいのでしょう。

 会社では勤続が長く会社に特化しており、会社からみてあらゆるスキルが高くなっています。さらに年功があるので給料も実力以上に高くなっています。
 そこから抜けるとすべてがリセットされ、持っているのは一般スキルだけになり、年齢、健康不安、容姿の点がマイナスされます。
 運よく一般スキルが評価される職場に再就職できればいいのですが、これが難しい。やむを得ず評価されない職場に再就職してしまうと何も武器がなくなり、年齢、健康不安、容姿のマイナス分だけになって著しく不利になります。

 ネットなどで再就職をおすすめしているのは再就職で得をする人材紹介関係者と、独立して成功した人だけという気がします。

 若いときは給料が高く待遇のいい会社を目指して転職を繰り返し、40代以降は上りつめた会社にしがみつくというのが普通の会社員の基本戦略だと思います。会社の自分に対する扱いが悪くなったとしてそこから外れるのは、十分考えてから行動したほうがいいでしょう。