YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

会社はなぜ再雇用社員の健康を気にするのか

 定年前後の面接で必ずよく聞かれるのが健康状態です。会社の病院で年1回健康診断していて健康状態は把握しているはずなのに、なんとかそれ以上の情報を得ようとして繰り返し聞いてきます。持病の話もしていないし病気で休んでもいないのに面接のたびに聞いてきます。おそらく会社から確認するよう指示があるのだと思います。

 気にする理由として考えられるのは、
 (1) 長期入院して仕事ができなくなっても面倒を見なければいけないので、それを恐れている
 (2) 健康上の理由で業務を遂行できないことになると契約の打ち切りを検討しないといけないので、それをチェックする必要がある
 (3) 健康を気にしているのではなく、いつやめそうかいち早く知るため
 ですが、おそらく(3)だと思います。健康を聞くことで働く意欲を聞いているような気がします。

 会社の意識は数年前のままで、61~62歳で退職するイメージであり、マニュアルもそれを前提にしていると思います。
 やめたらすぐに代わりの正社員を割り当てたり、派遣社員を新しく雇う必要があります。その調整には時間がかかるため、情報を早くつかみたいということなのだと思います。

 会社が考えていることは、定年後も会社に残るのだったら今の仕事を続けてもらい、やめるのだったら別の人にきちんと引き継いでもらいたい、という単純なものです。これまで「再雇用社員の活用」とか「再雇用社員の能力開発」などの言葉は聞いたことがありません。

 今後数年間で状況はがらりと変わり、再雇用社員が激増すると思います。会社はそうなってからやっと対応を考えることになるのでしょう。