YouTubeで「定年後再雇用で第2退職金がもらえる」といったタイトルの動画を見かけますが、そういう会社の話は聞いたことがありません。
定年後再雇用制度は、年金の支払い開始を65歳に引き上げるにあたり、退職後から65歳までの間の年金相当額を会社に払わせ、その代わりに働いてもらうものです。会社は雇用コストを抑えるために、正社員と比べて給料以外に企業年金、退職金、各種手当、福利厚生サービスなど、あらゆる待遇差をつけています。
この待遇差は同一労働同一賃金の原則のもと、今後少しずつ縮められていくでしょうが、まずは優秀な人に対する給料の引き上げが先で、すべての再雇用者に対する待遇改善には相当な時間がかかるでしょう。
第2退職金がもらえると言っているのはおそらくこの記事が元ネタだと思います。
定年後の再雇用で「第2の退職金」がもらえるようになる(マネーポストWeb)
この中で「いくらもらえるかは自分の会社の就業規則で確認したほうがいいでしょう」とあり、ほとんどの会社では就業規則に支給しないと明記されていて結局もらえないということになると思います。
