YouTubeで山奥ニートの動画をたまたま見つけ、興味を持ちました。20代のニート10数人が山奥にある過疎の村に集まり、共同で生活している様子をレポートしている動画です。
【ニート】No.25-1 山奥ニート 前編 限界集落で暮らすニート達
【ニート】No.25-2 山奥ニート 後編 限界集落で暮らすニート達
ブログが、はてなにあります。
共生舎というNPO法人が運営している事業で、廃校になった小学校の校舎をただで借り、ニートを集めて集団生活をしています。「社会に居場所のない人」のための自立支援施設ということです。
「意外とニートは少なくて、それまで会社で働いてたんだけれど、つらくなってやめてこれからどうしようって人が来るパターンが多いですね。」
「仕事できなくてやめちゃったんですね。で、働きたくない、実家にも働かない状態で帰れない。ネカフェ難民とかホームレスとか挑戦してみたんですけど、結構お金とかかかっちゃって、で、何とか安く過ごしたいということで逃げてきたという感じでこっちに来ました。」
基本は働かず、ゲームをしたりマンガを見たりしています。食費や光熱費などが月に約2万必要なので、たまに近くのキャンプ場などでアルバイトをします。稼ぎは少ないですが生活費が安いので自立していることになります。
これが注目されるのは、「社会に居場所のない人」が山奥に理想の居場所を見つけたというサクセスストーリーだからでしょう。
これを見て定年退職者の状況に似てるなと思いました。
定年退職者は会社に居場所がなくなった人です。普通なら家が居場所になるはずですが、働かない状態で家にいると家族に疎まれ、居づらい。趣味を作って外に出たら意外とお金がかかってしまうのでやりづらい。どうしていいかわからない、という状況です。
先輩方がこれまで図書館、ショッピングセンター、スポーツジムといった場所を開拓したのですが、見つけられ批判されて居づらくなってしまいました。
都会だとどこに行っても批判されそうです。山奥にこもり、大きな家を借り、定年退職者を何人か集めれば同じ状況が作れます。そこでは毎日ゲームをやっていても、ぼーっとしていても何も言われないでしょう。
定年退職者の共通の課題は「自分の居場所を見つけること」であることがわかってきました。それは山奥にある家賃がかからない家かもしれませんし、都会の新しい会社かもしれません。自分はいつ見つけられるでしょうか。