おそらく経営者は再雇用社員と派遣社員を同列に見ていません。働きは正社員と比較されることになるでしょう。給料が半分なので多少パフォーマンスが低くても容認されると思いますが、正社員と比較され著しく劣っていると見られると、これも職場での立場が苦しくなります。
正社員は、
・頑張りが評価されるから長時間働く
・多くの打合せに出て発言し、その分時間が取られるので余計長時間働く
・上司に依頼されたことは最優先で応える
・上司に寄り添うことで評価される
・進んで仕事を引き受ける
といった感じが一般的だと思います。
しかし再雇用社員がこれをやると現役時代と同じエネルギーが必要になります。
給料が半分であり、モチベーションが上がらないことに加え、5年で契約終了になって次の仕事に移行する必要があるため、正社員とは異なるアプローチが必要です。少ない時間で最大の仕事量を達成する、スキル重視・効率重視に転換しなければなりません。
つまり再雇用社員の戦略は、
・出世に結び付かない裏方の仕事をする
→現役社員に仕事を取られることがない
→目立たないので評価されないが、給料は変わらないので問題はない
・目立たなくても重要な仕事をする
→まわりの社員にはわかるので、やめさせられにくい
・英語と技術とビジネス経験などの複数のスキルや複雑な社内コミュニケーションが必要な難しい仕事をする
→派遣社員にはできないので置き換えられない
頑張りを要求されたら拒否できるレベルまでスキル・効率を高めるのが理想です。