YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

再雇用社員向けの研修があってもいいのでは

 今まで「再雇用社員向け研修」といったものを受けたことがありません。ネットで「再雇用社員 研修」で検索しても研修サービス会社の広告ばかりがヒットし、こんな研修をしたらこういう反応があったといった、実際の研修をレポートした記事は見つけられませんでした。
 再雇用社員にあと5年あるいは10年しっかり仕事をしてもらうための心構えなどを伝えるべきと思いますが、今のところそのようなものはありません。おそらくどの会社もやっていないのだと思います。その理由は、退職した人で来年にでもいなくなるかもしれない人に研修は必要ない、正社員でないから研修のコストをかけられない、ということなのでしょう。

 いままでは2、3年再雇用で働くと厚生年金の報酬比例部分が支給開始となるので、そのタイミングで退職する人が多かったと思います。
 しかし今後は、ほとんどの人が年金支給開始の65歳まで働くようになるでしょう。さらに70歳まで働く人も増えること、10年くらいすると団塊ジュニア世代が定年となること、その頃には支給開始が66歳以降になる可能性があること、といった要因で再雇用社員が激増するはずです。

 再雇用社員の比率が高くなると、いままでのように、専門家としていざというときに仕事をしてもらいたいとか、行き当たりばったりで仕事を割り当てるとか、「仕事は自分で探しなさい」と放置するのはできなくなると思います。

 そのうちに再雇用社員も正社員と全く同じに働いてもらおうということになるかもしれません。それだと処遇は今のままでいいのかということになるでしょう。
 同一労働同一賃金という原則もありますし、今後10年くらいで年功序列賃金、役職定年、再雇用社員の処遇といったいろいろなことが大きく変わるかもしれません。