YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

再雇用社員の専門分野の強化と開拓

 多くの会社が再雇用社員を「高い専門能力を持っている」と評価しており、専門家であることを期待しているわけですが、この専門家とはどんなものでしょうか。

 最新技術の専門家でしょうか。いえ、再雇用社員に最新技術は期待されていないと思います。会社はある程度最新技術を理解している20代、30代を雇い、今後仕事をしながらレベルアップしてもらおうと考えます。再雇用社員にそこそこの技術があったとしても、今後のことを考えたら相手にしないでしょう。

 重要プロジェクトでの専門家でしょうか。これも同じく期待されないでしょう。仕事をさせる立場に立って考えると、先が見えている、65歳までにいなくなる再雇用社員にやらせたくない、投資したくないと思います。

 期待されるのと期待されないのでは扱いが違います。プロジェクトから外されたり、打合せに呼ばれなくなります。情報が入ってきません。会社で何が課題になっているのか伝わってきません。すると技術の習得が遅れ、最新技術にも対応できなくなってしまいます。

 ではどうすればいいでしょうか。
 再雇用社員は最新技術、主流の仕事はあきらめ、会社でホットになっている課題にもかかわらないようにします。
 かかわらなければ時間が空きます。打合せに呼ばれないならその時間を有効利用することを心がけます。
 そして世の中の一般的な知識・情報の取得に集中します。定番技術をマスターします。世の中のトレンドについていきます。ネット検索すればある程度の概要はわかります。どれだけ追求できるかです。

 また、専門分野に関連する汎用的な知識を身につけます。あるいはいままでやっていたことをさらに磨きます。手持ちの専門分野・スキルで勝負するのが得策です。
 例えばWindowsのOSの機能やアプリの機能を一通りマスターするというのはどうでしょう。結構ボリュームがあります。正社員は必要に迫られて覚えるので体系的・網羅的に学習することはあまりありません。そこを狙って差をつけます。

 社内の一般的な知識・情報を取得するというのはどうでしょうか。自社のホームページなどを見て自社の製品・サービスについての知識を深めます。社内のいろいろな組織が作成しているページを調べ、多くの情報を知り尽くします。正社員は忙しいので日々の仕事にすぐ役立つわけではない情報は普通は見ません。

 以上をやると、一般的な知識や情報の点では正社員より上回ることが十分可能であり、日々の仕事の質が上がっていきます。そうすると正社員ができない仕事、評価されにくいゆえにやりたくない仕事が回ってくる可能性があります。もちろん専門知識も社内情報も足りない派遣社員よりも大幅に高く評価されるはずです。