YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

定年後再雇用で年収1000万から200万になった日本IBMの社員が同一労働同一賃金施行の4月1日に提訴

 定年後再雇用「同じ仕事なのに年収が800万減ったのは違法」日本IBMの60代男性2人が提訴(Yahooニュース)

 「仕事内容だけでなく、勤務日数や所定労働時間、人事評価制度、配置の変更についても正社員と同じ」

 「代理人によると、日本IBMの定年退職者は2013年から累計で1000名を超えると推定できるが、現在、シニア契約社員として働いているのは70人程度だという。」

 「杉野さんは「シニア契約社員は最初から月額17万円と決まっており、これで嫌なら定年後再雇用しないで他に行ってくださいというのが会社の態度。定年後再雇用制度を希望する人はほとんどおらず、事実上の定年切りではないのか」と疑問をていした。」

 「代理人の水口洋介弁護士は「原告2人は他の正社員と比較しても遜色のない専門的な業務をしている。同じ状況にある労働者の格差是正をするための提訴だ」と訴訟の意義を語った。」

 自分がIT関係なので他人事ではなく、かなり注目しています。フルタイムで一律年収208万円というのは低すぎると思います。これは事実上の解雇であり、おそらく原告が勝訴するでしょう。判決で出される適正な給料がいくらになるのかも興味があります。

 2018年に最高裁で審理された長澤運輸事件では、定年後の嘱託再雇用により賃金全体を2割引き下げたことは、労働契約法20条での「その他の事情」(退職金をもらっていることなど)にあたるとし違法でないとしました。

 長澤運輸事件(最二小判平30・6・1) 定年後も同一職務、非正規の格差で最高裁判決 賃金引下げ不合理といえず(労働新聞)

 2割ダウンなら適法で、8割ならどうなのか、何割までなら適法なのか、あるいは絶対値なのか、この裁判でまたひとつの答えが出るでしょう。ぜひ最高裁までがんばってほしいです。