YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

社会不安の中での情報の取捨選択

 今の新型コロナウイルスは平成以降では東日本大震災オウム事件に続く社会不安だと思います。
 社会不安のひとつの原因として、どの情報が正しいのかわからないということがあります。
 情報が多くなっているという人がいますが、何が正しいかわからないのは以前から変わりません。情報をどこから得るか、誰の言うことを信じればいいかという判断が常に重要になります。
 オウム事件のときの情報源はテレビ、新聞、雑誌でした。1995年なのでパソコン通信もありました。東日本大震災のときは2011年なのでネットがありました。いまはSNSが浸透しています。

 オウム事件のときは記者クラブ制度のせいで国内メディアは情報を隠していて、海外メディアのほうが信頼できるのではと考えましたが、結果はそうではありませんでした。国内ニュースについては国内メディアが最も信頼できます。
 なぜなら海外メディアには取材スタッフを常駐させる資金がなく、基本的な情報収集ができない状況で、日本の情報は日本のメディアに頼っているからです。

 海外メディアを信奉しているのか、知っていて利用しているだけなのかわかりませんが、なぜ日本は海外メディアのいうことを聞かないのかという論調のジャーナリストがいます。海外ではドライブスルー検査をやっているのになぜ日本ではやらないのかとか、フランスの保健相がイブプロフェンを服用するなと言っているのになぜ日本ではイブプロフェンが含まれている市販の風邪薬を服用しないように言わないのかという報道があります。
 しかし、日本の当局はすでにその情報は認識済みのはずであり、それで情報を出さないなら出す必要がないということだと思います。海外の情報が必ずしも日本に当てはまるとは限りません。日本の政府機関が日本の状況を総合的にみてそれを不要と判断したなら、そちらのほうが信頼性が高いと思います。

 いまのところ日本は結果を出しています。ほとんどの人は満員電車で通勤し職場での勤務を続けましたが、それで感染は広がりませんでした。重症患者数と死亡者数を見れば、他の国とは異なるやり方であっても、日本がここまで抑え込みに成功していることは明らかです。

 結論はどんな情報も必ずしも信頼できない、一通りみて総合的に判断するしかない、ということになります。そしてその判断の基準を自分なりに持つこと、例えば新聞の政治・社会関係の記事で科学の要素が多い記事や、左翼系メディアの政治関連の記事は信頼性が低いなど、が重要だと思います。