YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

再雇用を生き抜く

 「再雇用を生き抜く」でGoogleを検索すると、同様のキーワードとして「再雇用 ストレス」「再雇用 辛い」「再雇用 みじめ」「再雇用 仕事がない」などが表示されます。
 現実にそういう境遇の人が検索しているのか、定年前の人が心配して検索しているのかわかりませんが、人によっては再雇用が難しい選択になっていることがわかります。

 「再雇用 生き抜く」ではこんな記事がヒットしました。管理職だった人が再雇用になった場合に待ち受ける困難について書かれています。

 定年後再雇用の実情、給与激減・人間関係微妙でも残るべきか(DIAMOND online)

 「実際に再雇用された方々に聞くと、一番辛いのは、とにかく仕事がないことだそうです。多くの会社は、明確なラインに位置づけることなく、ほとんど行き当たりばったりの仕事を彼らに割り当てているのです。」

 なぜ仕事がないのでしょうか。普通は再雇用前の仕事が継続されるはずなので、仕事がないというのは再雇用が原因ではなく、その前からなかったということだと思います。

 仕事がないなら割り当てればいいはずですが、
 ・後進の指導→指導できるレベルではない
 ・営業なら外回りに戻る→体力的精神的につらい
 ・庶務や総務的業務→すでにアウトソースされている
ということで仕事がないのだそうです。

 55歳で役職を降り、権限をはく奪され、会議にも呼ばれなくなった後、新しい仕事が割り当てられず、いつの間にか仕事がなくなったということでしょうか。
 55歳の役職定年から60歳の定年後までの5年くらいは引き継ぎや継続案件もあるでしょうし、給料も高いからモチベーションが保てるでしょうが、60歳の定年後再雇用のさらなる急激な給料ダウンで参ってしまうのかもしれません。

 この記事では対策として職域開発を行った会社の例を紹介しています。
 「どんな会社や組織にも、本来はやらなければいけないが、誰も手をつけていないような仕事はあるものです。組織と組織の間にあって担当がはっきりしない仕事、大切なことはわかっているが目先のことに追われて手が回らないという仕事、大きな成果が出ることはわかるのだが、長期に渡る取り組みが必要な仕事などなど、店ざらしになっている重要案件というものは少なくありません。中には将来を見越すと、今のうちに絶対に手をつけておいたほうがいいものもあります。」
 「この会社では、このような重要店ざらし案件を事業部ごとにまずリストアップしました。それを対象者に提示し、その中から選ぶか、そのリストを見て触発された自分なりのアイデアで、「やるべき」課題を考え、率先して手を挙げて自分で担当することを前提に提案してほしいと促したのです。」
 「このような積極的な職域開発を企業が行ってくれればよいのですが、なかなかそうもいきません。制度としてないのであれば、個人的にそれを探してみるのもいいのではないでしょうか。前々から思っていたけど、これまでは時間がなく手をつけられなかったような案件の解決を自ら提案して、その担当になるという生き方もあると思います。」

 こんな感じでうまくいっている会社がどれくらいあるでしょうか。大抵の場合は「仕事は自分で探せ」と突き放され、何かをやろうとしても忙しい現役社員に協力してもらえず成果もでないということになってしまいそうです。
 そうなったら派遣の仕事を代わりにやるか、単純作業をやるかということになるでしょう。もしかしたら世の中に再雇用で苦しんでいる人がたくさんいるのかもしれません。