YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

「ボジショントーク」とは

ポジショントーク(Wikipedia)

ポジショントークとは、自分の所属する組織や部署に有利な情報しか話さないこと。自分にとって有利になることばかり恣意的に選んで話し、自分に都合が悪いことは話さず黙っているようなトーク(語り方)。(金融用語)自分の「ポジション」に有利な方向へ相場を動かす目的で、人の心理を操作するための発言をすること。


実は和製英語なんだそうで、英和辞書(英辞郎)にposition talkはありませんでした。

「ポジショントーク」は和製英語!英語ではどう表現する?そもそもの意味も紹介!例・使い方つき!(famz)

によると、英語で表現するなら、statement that is beneficial to oneselfになり、Google翻訳で「自分にとって有益な発言」となります。
これが一番シンプルで分かりやすいです。


Wikipediaによると、
・金融におけるポジショントーク
・各(ビジネス)分野のポジショントーク
・日常生活におけるポジショントーク
の3つがあるようです。


金融におけるポジショントークは、

著名な市場関係者が何かの「ポジション」を持っている時に(たとえば、すでに特定の株式を持っていてその価格が上がると自分に都合が良い場合や、特定の株式を買いたくて一時的に価格が下がって安く買えたら都合がいい、などと期待している時に)、自分のポジションに有利な方向へ相場が動くように、市場心理を揺さぶる発言をマスメディア・媒体などを通して行うこと(自分に得な方向に事態を動かそうとするために人の心理を操作しようとする発言)を指す。
なお、ポジショントークは表向きは「市場予測」という体裁で行われる。

⇒金融業界はポジショントークが当たり前になっていると思います。


各分野の(ビジネスの)ポジショントークは、

たとえば不動産投資ビジネスで金儲けをしている人は「自宅を買うなんてナンセンスだ。自身は賃貸に住んでおいて、収益を生む物件に投資しましょう」と言い、住宅メーカーの営業マンはやたらと一戸建てを持つことのメリットばかりを語る。

⇒これは営業トークとして仕方がないと思います。

医師はやたらと手術や治療(つまり自分たちの報酬につながる選択肢)ばかり勧める

⇒これは偏見だと思います。効果が十分期待できるから勧めているはずです。


日常生活におけるポジショントークは、

・道路を自分が歩行者として歩いている時は「自動車の運転が乱暴だ」と言うのに、自分が自動車を運転するときには「歩行者が邪魔だ」と言う。
・「結婚している男性を好きになることに社会はもっと寛容になるべき」と言っていた女性が、自分が結婚した途端に「結婚している男性に手を出す女性は許せない」と言う。

⇒これはポジショントークというより、自分勝手なだけです。


ポジショントーク」はかなり広い意味で使われているようで、広告・宣伝の全部がポジショントークである、さらにはこの世のすべての発言がポジショントークであると主張する人もいます。

ちょっと簡単には整理できそうにありません。

 

2023年の1年間で知り得たこと

仕事について

1.定年後再雇用
・定年後再雇用で5年間働くのは無理がある
・情報を遮断される、新しい仕事を振られない、となってほとんどの人は仕事ができなくなる
・フルタイムで働けば生活できる収入を得られるが、時間を取られるのがデメリット
・理想は短時間勤務でできるだけ長く働くこと それにはお金のやりくりが必要
・定年後再雇用はセミリタイアである
・65歳で年金をもらってリタイアするなら、その準備期間として最高の選択である

2.仕事の考え方
・仕事の目的は、自己実現、収入、社会貢献の3つ
・いまさら自己実現は考えていない、年金があるから収入はいらない、社会貢献をしたいとは思っていない、となると仕事をしないことが正解になる


健康について

3.医療リテラシー
・楽に結果が得られる治療法はなく、標準治療が信頼できる最先端の高度治療である

4.がん放置理論
・がん放置理論を信じるのは、将来のリスクに考えが及ばないから
・がん治療の選択は、将来のリスクを考えて今どういう治療をするかということが重要
・間違った情報を与えられ恐怖心を持つと、未来を考えるよりも目先の治療のデメリットばかりを考えるようになる
・その結果、できるだけ現状維持に近い治療法、民間療法、さらには全く治療しない、免疫力を上げる食品、運動を選択することになる
・最後は死ぬのは同じだが、やれることをやって納得して死ぬのと、ちゃんと治療すればよかったと後悔して死ぬのは違う

5.週刊誌の「医者の嘘」「健康診断の嘘」の嘘
・専門医でない特定の人が、米国の学会などのデータを根拠に言っている
・「病状と条件次第で」となっており、どのくらいの人に当てはまるか不明
・「前立腺がんは5年生存率が手術してもしなくても同じなので不要」「血圧は161までは正常」といった記述を見る限り、この週刊誌が嘘

6.60代には高齢者向けの健康情報は当てはまらない
・健康情報の「高齢者」は、大抵の場合70代80代など上の世代が対象
・「高齢者」向けの軽い運動・体操、は60代には負荷が軽すぎて役に立たない
・それより、運動不足の40代50代向けのトレーニング方法、ストレッチ方法が役に立つ


お金について

7.平均以上の収入があったサラリーマンなら、ゆとりある老後を送れる
・貯金、厚生年金、退職金、企業年金、年金保険、親の遺産、を合算して考える
・忘れがちなのが、老後は貯金しなくていい分、支出が減ること
・資産を運用しつつ期間限定で取り崩せば、その間は大きなゆとりを持てる

8.高齢者の資産運用
一般論
・資産運用の主役は退職金をもらった高齢者
・世の中の情報は若者向けであり、高齢者にはあまり参考にならない
・銀行、証券会社に相談するとカモになって損をするので相談できない
・NISA、新NISAは若者向けの制度

高齢者の戦略
・余裕資金があるなら高齢者でもリスクを取れる
・高齢者には長期投資は向いていない 投資できる期間が短いので目先の利益が重要
・同時に取り崩すことが必要
・自分で考え、判断できる人だけが資産運用できる
・それができない人は投資をやらないというのもいい

9.DIE WITH ZEROはほとんどの高齢者には参考にならない
・必要以上にあるお金の価値は加齢とともに低下する
・ある程度必要なお金の価値は加齢とともに増大する
・高齢での生活も、若い時の生活と同じように重要
・若い時にお金をたくさん使って楽しむことができれば、高齢になって貧困に苦しんでもいいということにはならない

10.死ぬまでにお金を使い切る方法
・お金を使うのは生き方の問題である
・お金のプロはお金を殖やす知識はあるが、生き方のプロではないので使う知識はない
・必要なお金を除き、老後のはじめの10年で使い切り、その後は年金だけで暮らす


老後、リタイア後について

11.老後はいつからか、どうとらえるか
・老後は55歳くらいから始まり、いくつかのイベントを通過するごとに深まり、65歳の年金受給で完全にスタートする
・この10年間で老後の人生の準備をする
・60代は社会的には引退したとみなされる高齢者、身体的には体の弱い中年、生き方的には(第二の)人生をスタートする20代と考えると正しい判断ができる

12.リタイア後に先輩世代のコミュニティに入るのはいいこととは限らない
団塊の世代以上の先輩方とは環境や考え方が正反対であることが多い
・善意のアドバイスが自分に当てはまらないことが多い
・アドバイスを受け入れないことで、人間関係で問題になるかもしれない

13.孤独について
・孤独とは主観的な感情
・他人との関係以外にも、退屈、困難、能力低下、病気、将来の不安でも孤独を感じる
・孤独を感じやすいタイプと、あまり感じないタイプの人がいる
・いつ、どの場面で、どのように孤独を感じるかをリストアップし、原因を特定して改善すればいいが、解決が難しい場合もある

 

「お金使えない症候群」とは

「お金使えない症候群」を検索すると多くの記事が見つかります。
YouTubeでも解説動画がたくさんあることから、かなり広まっていて、多くの人が悩んでいることがわかります。


「お金使えない症候群」を一言で説明しているのはこの記事です。
お金使えない症候群を語りたい(ガールズちゃんねる)

お金使えない症候群とは、お金がない訳ではないのに使うことに罪悪感があり、時には人間関係や日常生活に影響が出るほど出費を抑えてしまうことです。


いろいろなWebサイトの記事の説明をまとめると「お金使えない症候群」の特徴は、

・買い物をする時、機能や自分の好みより「価格が安い」ことを優先させる
・暖房・冷房費や食費等を極端に切り詰め、健康よりお金を優先させる
・趣味や娯楽の選択についても「お金がかからないこと」を優先させる
・飲み会、プレゼント、土産、冠婚葬祭費等の交際費がかかることを嫌う
・必要なものであっても、買い物をした後に罪悪感を感じる
・タダで済ませる方法を常に考えている
・買い物をしたあとに「買ってしまった」と後悔する
・お金を使うこと自体が良くないことだと考えてしまう

といったことになります。

収入が極端に少ないならこうなっても仕方がないかもしれませんが、
お金があっても、この「お金使えない症候群」になっている人がかなりいるようです。

「お金を思い切って使えない人」の深刻な問題点(東洋経済Online)

先日、楽天証券の「トウシル」というサイトで読者から筆者への質問を募集したところ、「お金を気持ちよく使えなくて困っている」という趣旨の質問がかなりの数あって、少々驚いた。

すでに運用をうまくやって、ある程度の金融資産を作った人が、ファイナンシャルプランニング上、問題のない支出を行うときに、「投資を取り崩してお金を使えない」「お金を気持ちよく使えない」、果ては「お金を使おうとすると罪悪感が伴う」などと悩んでいる。


お金持ちなのにお金を使わないとなると、周りからは「金の亡者」に見えてしまうかもしれません。
おそらく本人もそれがわかっていて使おうとしているが、心理的に抵抗があって使えないという状況です。
こういう人が、「DIE WITH ZERO」や「資産の使い切り」という言葉に強く反応するのでしょう。


原因はいろいろ考えられています。

・将来の不安
 親が団塊の世代で、自分は親の年収を超えるとは思えず、とにかく貯めなければ親のように暮らせない、と不安になりお金を使えない
 不安が漠然としたまま、貯めれば貯めるほどよい、と単純な行動に走る

・貯金額が自分の生きがい
 何をやってもうまくいかないけど、お金だけは貯められる

・自分に自信がない
 使うことで本当に満足感などの効果が十分得られるか、確信を持てないからお金を使えない

・幼少期の抑圧
 幼少期に「欲しいものが買ってもらえない」「自分の好みが否定される」という経験が多かったため、「欲しいものを買うのは良くないことなのだ」と感じる


こういう状況で悩んでいる人がすぐに変わるのは難しいと思います。
カウンセリングを受けるなどして、自分の考え方を少しずつ変えるように努力するしかないのでしょう。

 

金の亡者と倹約家は本当に違うのか

リベ大の説明では金の亡者と倹約家は大きく違うことになっていますが、本当にそうでしょうか。

【あなたはどっち?】金の亡者と倹約家の決定的な3つの違い(リベラルアーツ大学)
によると、金の亡者と倹約家の3つの違いは、

違い①:お金を手に入れる目的
・金の亡者は、お金を手に入れることそのものが目的
・倹約家にとってお金は、自分のありたい姿・目指す生活を実現するためのツール

違い②:人生の優先順位
・金の亡者は、とにかくお金が最優先
 お金を「使う力」が極端に欠如していて
 お金を手に入れられると上機嫌になり
 お金を失うことを極度に嫌がり
 お金を失うと取り乱します
・倹約家は、お金が大切なことは知っていますが、一番大切だとは考えていません。
 なぜなら、お金以外にも大切なものがあることを知っているからです。
 お金を「貯める力」と「使う力」のバランスや質が非常に良いので、お金をコントロールできます。

違い③:人間関係
・金の亡者は、お金の力を見せつけて、上下関係を作る。
 極端に言うと「カネのある自分は偉い!自分よりカネのないお前はゴミ!」のような思想を持っています。
 お金だけで人を判断してしまう
 自分のカネを人のために使うことはない
・倹約家は、お金に惑わされず、自分と他人で競争関係になることもありません。
 自分や周りの人と「豊かな時間を過ごすため」のお金の使い方を選択することができます。


倹約家はこうあるべきだ、金の亡者とは決定的に違っている、という考え方はわかりますが、本当に実践できているでしょうか。

頭では理解していても、行動が伴っていないと思います。
ちゃんとお金を使えているでしょうか。
お金を使うことを恐れていないでしょうか。
資産額が大きいほど、その人の価値が高いと思っていないでしょうか。


若者は貯めるフェーズにいるので、金の亡者のような生き方でも、自分を倹約家だ、将来のために資産形成しているのだ、と主張できます。

これが彼らが歳を取って使うフェーズに入るとボロが出ます。

貯金が減るから結婚しない、子供を作らない、家を買わない、これしか貯められなかった自分はレベルが低いと自分を卑下する、というのは金の亡者ではないのでしょうか。

DIE WITH ZEROの著者は大金持ちで、彼は40代から使い始めよと主張しています。
資産額が多いほど、使い始めるべき年齢が早まります。
そうしないと使い切れないからです。
倹約で資産を大きく積み上げた人たちは、40代から使い始める決断ができるでしょうか。

若いうちから倹約を徹底し、極めていくうちにいつのまにか金の亡者になっていて自分でも修正できない、ということにならないよう、注意すべきだと思います。

 

「金の亡者」とは

「金の亡者」は検索しても辞書のサイトが出てきません。
一般的な辞書には載っていない言葉のようです。

このWebページの説明が一番詳しいです。
金の亡者の意味とは?金に目がない人の特徴・心理&金にこだわる原因(noel)

「金の亡者」とは、お金の欲に目がくらみ、お金に支配されている人のことです。
亡者は、金銭などの物質的な物への執念に取り憑かれている者を指します。

「金の亡者」と聞くと、極端にお金にこだわる人をイメージしますが、この定義だと判定基準がかなり下がり、そこそこ多くの人が当てはまりそうです。

男女200人にアンケート!金の亡者の割合 あなたの周りに金の亡者はいる?
 男性 いる 61%
 女性 いる 27%

金の亡者は男性が多そうです。
結構比率が高く、複数カウントされる可能性を考えて10人に1人くらいはいそうです。

 

Q.金の亡者の特徴を教えて
・頭の中がお金の事しか無いというイメージ
・すぐに年収を聞く
・金持ちを羨ましがる
・なんでもお金が第一だと考えている
・お金で何でも解決できると思っている

これを見ると、普段の言動が問題のようです。
生活スタイルが節約的、というだけでは金の亡者とは言われないと思います。

 

金の亡者の特徴・心理
1. お金がすべて
2. 質素な生活(ケチ)
3. お金にシビア
4. 誰のことも信用していない
5. とにかく稼ぐ
6. 儲け話に目がない
7. 損得勘定で人とつき合う
8. 騙される方が悪い
9. 資産や年収で人を判断する
10. 預金通帳を何冊も持っている(しかも持ち歩く)

この中で問題なのは2、3、9です。
なぜなら節約家・倹約家もこれに当てはまってしまうからです。

2. 質素な生活(ケチ)
金の亡者は、意外にも質素な生活をしています。
お金は使うものではなく、貯めるものという認識です。(だから貯まるのです)

自分に興味がないことにはビタ一文払いたくありません。
節約なんて生易しいものではなく、利を生まないものには一円も出さないのです。
金の亡者=お金持ちだと思って結婚したけれど、生活が苦しくて耐えられなかったという話はよくあることです。

 

3. お金にシビア
金の亡者は当然ながらお金にシビアです。
「生き金」「死に金」って聞いたことがありますか?
使うことによって学びがある、つまり自分への投資が生き金で、欲望にまかせた浪費が死に金です。

 

9. 資産や年収で人を判断する
金の亡者は人を性格や佇まいではなく、資産や年収で判断します。

資産や年収は本人を見ただけでは分からないので「年収はいくらですか?」と聞いたり、場合によってはこっそり調査をします。


お金系のYouTuberは皆、「私は金の亡者ではありません」と言いますが、動画の内容を見る限り、上の特徴に当てはまってしまっています。

「私は節約家、倹約家です」と言っても周りからはそう認められないかもしれません。
悪いことをしているわけではなく、ただ節約を極めているだけなのに、金の亡者と陰口を言われているかもしれません。

周りから言われても自説を曲げないことで、ますます「金の亡者」にされそうです。
かなり注意が必要だと思います。

 

老後資金はいつから使い始めるのがいいか

「老後資金はいつから使い始めるのがいいか」で検索すると、65歳とか66歳という情報が出てきます。
でもそれは、少し上の世代がそうしていたというアンケートの回答に過ぎません。
それが本当によかったのか、正しい判断だったのか、という情報はありません。

ではいつからがいいのでしょうか。

それは60歳だと思います。


第1の理由は、ほとんどの人は60歳で給料が激減するからです。

給料激減の対策として、まずやるべきことは節約する、生活レベルを落とす、です。
それでもどうしても足りなければ老後資金を使うことも必要でしょう。

年金を繰り上げ受給する方法もありますが、金額が減り、長生きリスクに弱くなってしまうのでやらないほうがいいです。


第2の理由は、60歳で老後資金の額がほぼ確定するからです。
・貯金 その時点での金額
・退職金 確定
企業年金 確定し、もらい始める時期で少し変わる
・厚生年金 定年後再雇用で少し増えるがほぼ確定


給料と老後資金の2つの金額をみて、60歳からどのくらい使うのかを決めます。
節約するが無理をせず足りない部分を老後資金で埋める、というやり方が現実的です。

定年後再雇用でフルタイムで働いているにもかかわらず足りないなら、その時こそ老後資金を使うべきではないでしょうか。それで使わないならいつ使うのかということです。

最初は慎重に、できるだけ節約して減らさないようにして2年くらい生活してみて、十分やっていけることが分かれば、次に使い切ることを考えます。


歳を取るにつれて、お金がどんどんかからなくなります。
住宅ローンがあったとしてもいずれなくなります。
そのうち車を運転できなくなるのでその費用がなくなります。
そしてお酒が飲めなくなる、グルメができなくなる、となってどんどん支出が減ります。

それならあまり心配して節約する必要はありません。

もっとお金を使っても十分やっていけそうだとなれば、予算を立てて、予算内で計画的に使うべきです。

特に60代と70代前半で使うべきだと思います。

 

団塊の世代はたくさんあるお金を使わなかったらしい

2014年にこういう本が出ています。

貯め込むな! お金は死ぬ前に使え。(荻原博子 著)

貯蓄の必要性を説いてきた著者が、今こそ使うべきと、緊急出版!

第1章 いまの日本の高齢者は、こんなに金持ち。
第2章 貯金を持ったまま死ぬのはナンセンス。
第3章 心配しなくても、年金は必ずもらえる。
第4章 医療にかかるお金は、恐るるに足らず。
第5章 介護にかかる、本当の金額はこの程度。
第6章 いまあるお金を、上手に使うための準備。
第7章 心が豊かになる、楽しいお金の使い方。

 

ほぼ10年前の本なので、対象はおそらく団塊の世代です。

目次でわかるように、お金の心配を払拭するのに多くのページを割いています。

団塊の世代がお金を使わない理由は、先の見通しが立てられないからです。
・年金が心配、医療費が心配、介護費が心配
・いつ死ぬかわからない、どれだけお金が必要かわからない

そしてそれ以外に、生活・習慣を変えられないということもあるようです。
・節約が身についており、それを変えよう、贅沢しよう、とは思わない
・せっかく貯めたものをわざわざ使って意識的に減らそうとは思わない


その気持ちはわかるような気がします。
でもいいことではないと思います。

貯め続けたお金には相続税がかかります。その対策でタワマンなどのマンションを買い、価格を吊り上げて若い世代に迷惑をかけているかもしれません。

孫に過度に援助することも、孫のためにはならないと思います。

自分のためにお金を使う、お金をたくさん消費するノウハウがこの世代になく、新しく蓄積もされなかったことになります。

これは新人類世代がこれから新しく作るべきではないでしょうか。