YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

老後は生きがいを持ちましょうというアドバイスを疑う

RYUさんが、老後になっても生きがいを持ち続けましょうと提案しています。

老後になっても生きがいを持ち続ける方法 せっかくの第二の人生感謝しつつ生きがいを持って楽しく生きてまいりましょう(新貧乏ながら気楽な人生TV)

生きがいとは何かというと、

生きていく上での支えとなる心の張り合い、生きる価値や意味

生きる価値を見出すことができなければ、生きがいにもたどりつくことができない

何らかの生きがいを手にしている人は、生きる価値や自身の存在意義についても見出すことができる

つまり「自分の生きる意味・価値・存在意義を見出すことができるもの」でしょうか。

そしてそのためには次の10個のいずれかが必要だということです。

①目的意識(を持つ)
②達成感(を感じる)
③人間関係(を維持する)
④自己成長(を感じる)
⑤貢献感(を感じる)
⑥充実感(を感じる) 何かに打ち込むことによる
⑦健康と体力維持(を維持する)
⑧自由と自己決定権(を持つ) 自分の行動や選択に自信や責任を持つことによる
⑨創造性の発揮(を維持する)
⑩挑戦と冒険心(を持つ)


しかしこれにはちょっと疑問があります。それは、

1.発想が現役時代の延長のようである
特に目的意識、成長、貢献、といった部分です。
何かに打ち込みたい、大きな成果を上げたい、たくさんの人に喜んでもらいたい、誰もできなかったことに挑戦したい、のかどうかです。

そうしたい人もいれば、したくない人もいると思います。
自分が満足して日々楽しく暮らせるだけでもいいのではないでしょうか。


2.自分の生きる意味・価値・存在意義が必要だという前提に立っている
病気や寝たきりになったとき、この考え方だとうまくいきません。
今の状態では生きる意味や価値がない、自分の存在意義がない、生きがいがない、だから自分はだめだとなってしまいます。

生きる価値や意味が無くても生きていていいはずです。
「生きてりゃそれでいいんだよ」でいいのではないでしょうか。


3.「自由と自己決定権」がわかりにくい
再就職あるいは起業して自分のやりたい仕事をするというならわかります。

そうではない場合、自由を持て余すというよくある老後の問題と矛盾しています。
自分で考えられない、自分で決められない、どうしていいかわからない、みんなはどうしているのかな、という人がほとんどではないでしょうか。
そういう人たちに対して自由と自己決定権を持つことで生きがいを感じると言っても通じません。これだとなぜ生きがいを感じるのかわかりません。


4.抽象的でわかりにくい 具体的でない
もっとわかりやすく、ハードルの低いアドバイスが必要だと思います。


RYUさんは生きがいを持たない生き方も認めてはいます。

なお、生きがいを持つ持たないは個人の自由であるわけですから、どちらでも良いわけです

生きがいを持ちましょうというのは専門家が高齢者によくするアドバイスであり、なんとなくそうかなと思ってしまいますが、実はそのまま受け取ってはいけないアドバイスだとと思います。

生きがいを持ちましょうという考え方は人によります。
必ずしも生きがいを持つ必要はないはずです。