YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

「高齢者は投資でリスクを取らないほうがいい」を疑う

高齢者は投資でリスクを取るべきではない、という記事をよく見ます。
その理由は、失敗したら働いて取り返せないから、ということのようです。


高齢者にもいろいろな人がいます。
投資アドバイザーとかFPとかの人は、典型的な高齢者像を元にこのアドバイスをしているのではないでしょうか。

その高齢者像は、
・年金だけでは生活できない
・節約ができない
・足りない部分は退職金を取り崩して埋めなければならない
・退職金で大金を得たが、金融リテラシーがなく、投資を失敗しがち
です。

このイメージなら、もし投資に失敗すると生活が立ち行かなくなるので、投資でリスクを取るべきではないというアドバイスは正しいと思います。


しかし、前提の高齢者のイメージが少し変わるだけで、アドバイスは全く違ってくると思います。

つまり、
・厚生年金を平均以上もらっている
・状況次第で節約でき、生活レベルを落とせる
・退職金を平均以上もらっている
・金融リテラシーは全世代の平均くらいはある

厚生年金の平均が夫婦合わせて22万円であることを考えると、平均以上なら、少し節約すれば年金だけで生活できるはずです。

住宅費に大金がかかるわけでもなく、教育費もかかりません。
投資で失敗したとしても、将来の医療費、介護費、リフォーム費くらいが残ればいいはずです。

そうすれば退職金は全部余裕資金となり、投資に使えます。

こういう高齢者なら、普通にリスクをとって投資でき、このアドバイスが当てはまらないことになります。

自分がどのタイプかを考えて、「高齢者は投資でリスクを取らないほうがいい」というアドバイスが自分に当てはまるかどうかを判断すべきでしょう。