YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

節約・貯金を極めることの落とし穴

節約・貯金を極めることには、いくつか落とし穴があると思います。


第一に、思考パターンが節約中心になることです。
お金を最優先にして物事を判断してしまいます。

新築の家や新車は価格の中に広告費や販促費が入っており、買ったらすぐに値下がりするから中古で買うべきだ、という考え方がそのひとつです。

家や車はいつでも買えるわけではなく、売りに出されなければ買えません。中古だと数少ない売られているものからしか選べません。欲しい場所・間取りの家、欲しい種類の車は買えないかもしれません。

リセールバリューを最優先にする考え方もそうです。
子供がいるのに都心・駅近の狭いマンションを買う、なぜか高級時計を買う、です。

自分では合理的で周りの人は知らないだけと思っていても、周りには理解されません。
価値観の違いですが、あまりに周りと違うと生きにくくなってしまいます。


第二に、環境が変わっても節約をやめられないことです。
独身なら問題ないことでも、結婚して子供ができたら続けられません。

同じ価値観を持つ人と出会えないかもしれず、結婚が難しくなります。
そもそも結婚はコスパが悪いからと、しないかもしれません。

自分と家族の価値観が違うことがはっきりした場合、自分が価値観を変えられなければ問題になってしまいます。


第三に、せっかく節約を頑張って貯めたお金を使うことができないことです。
せっかく貯めたお金、苦労して積み上げたお金だから、減るのがいやだ、それを崩したくない、と使わない人が多いようです。
気持ちはわかりますが、貯められるときに貯めたものは使うべき時にしっかり使うべきです。

十分お金があるのに節約・貯金をやめられない、貯金の優先度が第一になったまま変えられない、こうなると依存と言えます。


第四に、結局お金に囚われていることです。
節約・貯金を頑張っている人はお金と人生について非常によく勉強し、考えています。
また、節約の弊害もよく考えています。
彼らはたいてい『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』の本を読んでいます。

残念なことに、私たちは喜びを先送りしすぎている。手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約する。人生が無限に続くかのような気持ちで。

しかし頭ではわかっているのにあまり行動に移していません。


貯金系YouTuberのくらまさんも変えていきたいと言っています。

手取り20万で1000万貯金した男のストイックすぎる節約生活(新R25チャンネル)

もしかしたらこの貯金していることが裏目に出るかもしれない、というのをずっと考えていて、探り探りと、あとその時その時で、やっぱり考え方も変えていかないとなと思いながらお金と向き合ってます

くらまさんは現時点で2000万円を達成し、最終的に1億円を目指しているそうです。
節約の弊害も理解しているのに、やっぱり貯金を増やすことを優先しています。

「過去の成功体験が忘れられず、自分を変えることができない」
はよく聞くフレーズです。まさにこの通りになってしまうような気がします。